オラクル、無償版データベース「10g Express Edition」を正式リリース|企業内情報活用|トピックス|Computerworld

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オラクル、無償版データベース「10g Express Edition」を正式リリース

(2006年02月28日)

 米国オラクルは2月28日、無償のローエンド・データベース「Oracle Database 10g Express Edition」(以下、XE)を正式にリリースしたと発表した。同製品は、同社のWebサイト「Oracle Technology Network」からダウンロードできる。

 2005年10月にXEのベータ版がリリースされた時点では、昨年内に正式版がリリースされる見込みであった。同社のサーバ・テクノロジー部門の製品管理担当シニア・ディレクター、マーク・タウンセンド氏は、最近の電話インタビューで、各種セキュリティ機能を追加するためXEのリリースを遅らせたと説明している。同氏は、「XEがきわめて安全なデータベースであるということを、じっくりと確認する必要があった」としている。

 XEは、ベータ版と同じく、ストレージ面でメモリ4GB、RAM1GBという制約があり、CPUもホスト・サーバ1台当たり1つしか使えない。タウンセンド氏は、「現時点でXEをオープンソース化する計画はない」と述べている。

 また、同製品は、32ビット版Windowsに加え、レッドハットやノベルなどのメジャーなLinuxディストリビューションをサポートする。オラクルの製品マーケティング・ディレクター、モニカ・クマー氏によると、XEは、「Red Hat Enterprise Linux 4」「Red Hat Fedora」および「Suse Linux Enterprise Server 9」「Suse Linux 10」で稼働するほか、ディベロッパー間で高い人気を誇るLinuxディストリビューション「Mandriva Linux 2006 Power Pack+」や「Debian」、「Ubuntu」もサポートするという。

 開発環境は、Java、.Net、PHPなどをサポート。さらに、Webベース・アプリケーションの開発と導入をサポートするもう1つの開発環境として「Application Express」がXEに組み込まれている。

 XEは、エンタープライズ版の「Oracle Database 10g Release 2」と同じコードをベースに開発された。オラクルでは、XEの無償版を利用する多くのユーザーが、有料版へのアップグレードをいずれ検討するようになると見ている。また、インストールも簡単であることから、ディベロッパーや大学コミュニティに対してもアピールできると期待しているという。

 ミズーリ州立大学のコンピュータ情報システム学部教授、ラジーブ・カウラ氏は、SQLやSQLに対応するオラクルの拡張プログラミング言語である「PL/SQL(Procedural Language for SQL)」を使ったデータベース・アプリケーション開発課程の授業でXEのベータ版を利用している。

 カウラ氏の学生は、これまでエンタープライズ版の10gを利用していたが、同氏によると、「“Oracleのインストールは難しい”という情報が口コミで学生間に広まり、データベースに対する学生の熱意が低下していた」という。しかし、XEを使うようになってからこうした問題は解消し、「現在のようにオンラインで講座を行うきっかけにもなった」(同氏)としている。

 カウラ氏は、「XEは、『Personal Edition』や『Oracle Lite』といった、オラクルがこれまでに投入したどのローエンド・データベースよりも、はるかに優れている」と指摘する。また、XEの機能的な制約は学生にとってさほど問題にはならず、4GBのストレージについても「十分すぎる」と同氏は述べている。

 一方、オラクルは、Excelなどの表計算ソフトにデータを保存しているユーザーに向けても、新たな選択肢としてXEを提供したい考えだ。タウンセンド氏は、「XEに付属するマニュアルやサンプルの一部は、データベースに関する詳しい背景知識を持たないユーザーをターゲットにしている」と説明する。

(IDG News Service ボストン支局)

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