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モジラ、「Firefox 3」を正式リリース――2006年末以来の大改訂版

1日のダウンロード数のギネス世界記録にも挑戦
(2008年06月18日)

 米国Mozillaは6月17日、オープンソースのWebブラウザ「Firefox」のメジャー・アップグレード版「Firefox 3.0」を予定どおりリリースした。3.0では新しい検索ツールやハッキング防止保護機能などが追加されるなど、多数の機能拡充が図られている。

Firefox 3.0はMozillaのサイトからダンロードできる

 2006年末以来の大改訂版となるFirefox 3.0は、米国東部夏時間(EDT)の6月17日午後1時に、Mozillaのサーバにポストされた。

 Mozillaは以前と同様、ダウンロードの殺到を回避するために、この日早く同社の公開FTPサーバ群からFirefox 3の最終コードを引っ込めた。Mozillaでリード開発者を務めるマイク・ベツルナー(Mike Beltzner)氏は、同社の開発者向けサイトで「(公開FTPサーバによる)直接ダウンロードは、当社の配布能力を損う危険性が高い」と指摘していた。結果、Mozillaの公開FTPサーバ群は、17日の午前中、アクセス不能の状態が続いた。

 Firefox 3.0は2006年12月リリースのアルファ1版から公開テストが開始され、2007年11月に初期のベータ版が複数リリースされた。リリース候補1版(RC1)の段階に入ったのは先月で、最後のリリース候補となったRC3が公開されてから、まだ1週間しか経っていない。なお、Mozillaは一時、2007年末をFirefox 3.0の投入目標時期としていたこともあった。

 Firefox 3.0の特徴には、次のようなものが含まれる。

  • アドレス・バーの設計変更:過去に閲覧したページをURLまたはページ・タイトルに含まれるキーワードや文字を使って検索できる。一部のユーザーからは“Awesome Bar”(すごいバー)と呼ばれている。
  • Googleの技術を利用したマルウェア・ブロッカー:悪意あるコードをホストしているWebサイトにアクセスしてしまう前にユーザーに警告するセキュリティ機能。
  • ブックマークと閲覧履歴ツールの強化

 ほかにも、Webブラウジング時のパフォーマンスが改善され、要求メモリ・サイズ(メモリ・フットプリント)が小さくなった。これまでFirefoxはメモリ・リークを起こすと指摘されていた。

 米国Gartnerのリサーチ・ディレクター、レイ・バルデス(Ray Valdes)氏は、「Firefox 3.0は確かに進化したが、革命的な進化とは言えない」と評している。同氏は、もしもFirefox 3.0が管理の容易化や配備上の問題といった企業の関心事に対応していれば、Webブラウザ市場の現状を変えたかもしれないと述べている。「MicrosoftのInternet Explorer(IE)のシェアが企業において圧倒的に優勢であることは、FirefoxがIEに代わって世界一人気の高いブラウザになれないことを意味している」(Valdes氏)

 米国Net Applicationsが先ごろ公開したWebブラウザ調査の結果によると、Firefoxは今年5月のWebブラウザ市場で18.4%のシェアを獲得した。これは、トップのIE(73.8%)に次ぎ、AppleのSafari(6.3%)よりも多い数字である。ただし、Valdes氏は、Firefoxが今後さらに市場シェアを伸ばすのは、これまで以上に困難だと予想している。

 Firefox 3.0は、Mozillaのサイトまたは6月17日限定の特設サイトからダウンロードできる。

24時間以内に最も多くダウンロードされたソフトウェアのギネス世界記録樹立を目指す、Firefox 3.0の特設ダウンロード・サイト。国別のダウンロード数などが確認できる

(Computerworld米国版)

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