モジラ、「Firefox 3.5」のRC版を一般公開
計画よりも遅れたものの6月末という正式版リリース予定に変更はなしMozillaは6月19日、「Firefox 3.5」のRC(リリース候補)版を一般向けに公開した。1年にわたる開発過程においてリリースされてきたビルドのなかでも、安定度や洗練度が最も高いとされている。
Firefox 3.5 RC版のリリースは、4月のベータ4配布以来の重要な節目であり、「3.5」と冠された2つ目のバージョンだ。今回のアップグレードは当初、Firefox 3.1と呼ばれていたが、追加された新機能が相当数に上ったため、Firefox 3.0より明らかに大きな数字を付与することになった。
Mozillaは、これまでに何度かバグが残っているという理由でFirefox 3.5 RCのリリースを延期してきた。最初の計画では、6月第1週に正式なRCを提供するはずだった。
19日のFirefox 3.5 RC配布に至るまでの間、Mozillaはやや例外的な行動を取った。2週間ほど前には、RCの完成品に近いとしながら、わざわざ「プレビュー版」としたバージョンを80万人のベータ4ユーザーに暫定ビルドとして提供した。さらに6月16日にも、同じユーザーに対して再び新たなアップデートを配布した。
Firefoxのディレクターであるマイク・ベルツナー(Mike Beltzner)氏は6月17日、Mozillaの開発者用掲示板に、次のように書き込んでいた。
「品質保証担当が同ビルドの基本的なパフォーマンス・テストを終え次第、現在のベータ・ユーザーに部分的なアップデートを配布するつもりだ。その後、品質保証チームがより綿密な機能検証を行うとともに、大勢のベータ・ユーザーに同ビルドをWeb上のあらゆる場所で試用してもらって、意見を聞きたいと思っている。こうして早い段階でフィードバックが得られれば、自信を持ってRC版を提供できる」
Mozillaが6月16日に配布したビルドは、「rc1build2」と呼ばれている。ベルツナー氏によれば、「今後アップデートで補完していくRC版の最初の改訂であり、2つ目のビルド」という意味を持つ名称なのだという。
今回のリリース方法は、Googleが「Chrome」に用いた手法によく似ている。Googleは、開発者向け、ベータ版、安定版という3つの“チャネル”を用意して、新しいビルドが出るたびに各チャネルが自動更新される仕組みを用意している。Mozillaもこうした複数チャネルを活用する方式を採用しているが、部分的にコードのテストを行い、それらを少しずつユーザーへ提供するのはこれが初めてのことだ。
ベルツナー氏は、2009年6月末までに「Firefox 3.5」をリリースする予定は変わらないとしている。このスケジュールを守るためには、2008年のFirefox 3.0のリリース時よりペースを速めなければならない。Mozillaが次のRC版を出すとしたら、6前末のリリースは難しいだろう。
インターネット専門調査会社のNet Applicationsが5月に収集したデータによると、Firefoxの市場シェアは現在22.5%となっている。同社は熾烈な競争に直面しており、Internet Explorer 8やGoogleのChrome、Opera Softwareの「Opera」や6月前半にリリースされたAppleの「Safari 4」などとしのぎを削っている。
Firefox 3.5 RC版は、Mozillaのサイトでダウンロードできる。ベータ4ユーザーかRC版の開発者向けビルドを使用しているユーザーは、今回のRC版へのアップデートを促す通知を受け取ることになる。手作業でアップデートするには、ブラウザの「ヘルプ」メニューから「ソフトウェアの更新を確認」を選択すればよい。
(Gregg Keizer/Computerworld 米国版)



























