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W3CがXHTML 2の策定打ち切りを決定、HTML 5の標準化に注力へ

HTML 5重視を明確化。ただしWHATWGとの並行策定は変わらず
(2009年07月03日)

 Web技術の標準化団体W3C(World Wide Web Consortium)は7月2日、マークアップ言語「XHTML 2」の策定を打ち切り、「HTML 5」の標準化に力を注ぐことを明らかにした。

 XHTMLはHTMLのXMLベース・バージョンであり、W3Cがこれまで標準化に取り組んできたXHTML規格としては、XHTML 1.0やXHTML Modularization、XHTML 2などがある。XHTML 2の大きな目的は、モバイル・システムに対応した機能や国際化機能の提供だった。


XHTMLの今後に関するW3CのFAQページ

 W3CのXHTML 2ワーキング・グループのチャーター(趣意書)は2009年末に失効することになっており、W3Cは今回、これを更新しないことを決定した。その代わりにW3Cは、HTML 5ワーキング・グループに投入できるリソースを増やすことで、HTML 5の仕様策定をスピードアップさせるとともに、HTML 5を重視する姿勢を明確にしようとしている。

 現在ドラフト(草案)段階にあるHTML 5は、Webアプリケーション開発の支援に重点が置かれており、マルチメディア・アプリケーションをWebブラウザで直接再生できる機能などを提供する。この機能は、米国Adobe SystemsのFlashなど既存のブラウザ・プラグイン技術の強力なライバルになる可能性がある。

 「HTML 5はWebページの言語だ」と、W3Cの担当者イアン・ジェーコブズ(Ian Jacobs)氏は語った。XHTMLは1990年代後半に生まれたが、当時はXMLがWebの将来のフォーマットだという考え方があった、と同氏は振り返る。

 HTMLに関しては、その役割を重視する人々がW3Cの対抗組織WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)を結成し、HTMLの強化に向けた活動を続けた。だが、現在はW3CでもHTML 5の仕様策定が進められており、HTMLの機能を拡充する取り組みがW3CとWHATWGで並行して行われている。

 「われわれは2年前、同様の活動を行うワーキング・グループの設置を認めた。その結果、市場で混乱が生じてしまった」(ジェーコブズ氏)

 W3CにおけるHTML 5とXHTML 2の各ワーキング・グループは2007年3月に発足した。ジェーコブズ氏によると、Web開発をサポートする目的でXHTML 2とHTML 5に関する取り組みが並行して進められたが、XHTML 2の市場はHTML 5に比べて非常に小さいことが明らかになったという。

 最終的にXHTML 2はW3C規格にはならないとジェーコブズ氏はみている。「われわれは今後、HTML 5に投資していく」と同氏。XHTML言語に関する取り組みは打ち切られるが、W3CはHTML 5のXML形式化を計画しており、その作業はHTMLワーキング・グループで行われる見込みだ。

 AJAXとWeb開発の専門家として知られ、Webサイト「Ajaxian」の共同編集者で、米国Mozillaの開発ツール担当共同ディレクターも務めているディオン・アルマー(Dion Almaer)氏は、W3Cの今回の決定を称賛している。

 「XHTMLの取り組みは無駄だった。今回の決定で、HTML 5がよりよいものになることを期待している」(アルマー氏)

 W3Cでは、HTML 5の標準化作業を年内に「ラストコール」段階に移行し、従来の取り組みについてコミュニティに確認を求めることを計画している。その後、勧告候補段階に移り、テスト・パッケージが開発されることになる。

 XHTML 1.1については、バグ修正のメンテナンスが継続される予定だ。XHTMLに関するFAQのページもW3Cから提供されている。

(Paul Krill/InfoWorld米国版)

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