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JavaScriptパフォーマンスを強化し、「Chrome」に戦いを挑む「Firefox 9」

人気を集めるChromeに対し、巻き返しを図ることはできるのか
(2011年12月22日)

 12月21日にリリースされたMozillaのWebブラウザ最新版「Firefox 9」が、高いパフォーマンスという本来のコンセプトに回帰したものになっている。Mozillaによれば、Webサイト上におけるJavaScriptの読み込み/実行スピードが、前バージョン(Firefox 8)比で最大30%も高速になったという。

 Firefoxは非常に短い間隔でバージョンアップを繰り返しており、今回のFirefox 9も、Firefox 8の公開(9月28日)からわずか3カ月ほどでの正式リリースとなる。しかし、この最新版でFirefoxはまた新たな進化を遂げた。  

 今回のバージョンアップの“目玉”は、FirefoxのJavascriptエンジン「SpiderMonkey」に追加された「型推論(Type Inference)」と呼ばれる技術である。この技術は、「JagerMonkey JITコンパイラと統合されたSpiderMonkey JavaScriptエンジンの新機能で、スクリプトを解析し、より効率的なネイティブコードを生成するのに役立つ」(Mozillaブログより)と説明されている。

 筆者が「SunSpider」ベンチマークを用いてテストを行ったところ、Firefox 9の性能はFirefox 8を約10%上回っただけだったが、JavaScriptを多用しているサイトではより明確にメリットを体感できるだろう。

 その他の改良点はほとんどがささいなものだが、Appleユーザーにとっては恩恵が大きい。複数のテーマ(デザイン)や、「OS X Lion」の2本指を使ったスワイプ・ナビゲーションなどがサポートされたのだ。

 JavaScriptに関しては、今回のバージョンからユーザーの「Do Not Track」ステータスをJavaScript経由で確認できるようになった。HTML5やCSS、MathMLのサポートも強化されている。

 かつては技術マニアの愛用ブラウザとして名を馳せていたFirefoxだが、このところ苦戦を強いられている。Webトラフィック調査会社のStatCounterが発表した11月のブラウザ・シェアでは、Googleの「Chrome」ブラウザが「Internet Explorer」に次ぐ第2位につけた。これまでナンバー2の座は長らくFirefoxのものだった。

 Googleがスポンサーとして後援したAccuvantによる最近の調査でも、「強固な」JavaScript JITコンパイラが点数を稼いだおかげで、ブラウザの安全性ではChromeが最高であるとの結果が出ている。

 

Mozillaでは、各種JavaScriptベンチマークにおいて最大30%の性能向上が見られたとしている(画像はMozillaブログより)

(John E Dunn/Techworld.com)

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