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SaaSとVPNを“セット”で提供――セールスフォースとNTTグループが提携

NGNを基盤としたSaaS提供でも協業し、より強固な認証スキームを実現へ
(2008年05月26日)

 セールスフォース・ドットコム、NTTコミュニケーションズ、NTTの3社は5月26日、セールスフォースのSaaS型アプリケーション「Salesforce」をNGN(Next Generation Network)上で提供していくことで合意した。これに先立ち、NTTコムのVPN経由でSalesforceが利用できる「Salesforce over VPN powered by NTT Communications」(Salesforce over VPN)の提供を7月1日から開始する。

 Salesforceのユーザーは、これまで通常のインターネット回線を介して米国Salesforce.comのデータセンターへアクセスしており、セキュアな閉域網が必要な場合には自社でVPNを構築しなければならなかった。NTTコムの代表取締役副社長、野村雅行氏によれば、日本国内のSalesforceユーザーのうち、約70%が自社構築のVPN経由でSalesforceを利用しているという。

 こうしたユーザーの利用環境を考慮し、今回、SalesforceとVPNをセットにしてサービスを提供することとなった。セールスフォース・ドットコムの代表取締役社長、宇陀栄次氏は、「SalesforceをVPN経由で提供するキャリアはNTTコムが世界初であり、現状では唯一のキャリアだ」と語った。

 Salesforce over VPNでは、NTTコムが提供する各種VPNからSalesforceを利用可能である。加えて、NTTコムがネットワークを常時監視しており、セキュアな環境を提供しつつ、トラブルなどにも迅速に対応できる体制を整備している。

 今年9月にはNTTドコモのiモードからSalesforceへのアクセスを可能にするほか、2008年度内の提供開始をめどに、提案書/見積書などの各種データをSalesforceのデータベースとひも付け、シングル・サインオンでアクセスできるようにするサービスの提供も計画している。


Salesforce over VPNでは、今後HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)や携帯電話からSalesforceへのアクセスを可能にする予定だ。携帯電話のキャリアは現状、ドコモだけを予定しているが、その他のキャリアについても対応していく考えを示している

 Salesforce over VPNの利用料金は、「Salesforce Enterprise VPN Edition」が月額1万6,000円/ID、「Salesforce Professional VPN Edition」が同8,500円/IDとなる。なお、ユーザー拠点側のVPN費用などが別途必要となる。セールスフォースとNTTコムの両社は、Salesforceの新規ユーザーのうち、50%以上がVPN Editionを利用すると見込んでいる。

 また、セールスフォースは今後、NGNを基盤にSaaSを提供する方針で、NGNの特徴である高い信頼性や高可用性などを生かしてよりセキュアな認証スキームを構築する構えだ。具体的には、NGNを基盤としたNTTの提供する認証連携プラットフォームとSalesforceを連携させ、アクセス回線の識別を実現する考えだという。これにより、アプリケーション側のパスワードやICカードといった認証手段が補強され、よりセキュアな認証が可能になる。NTTは、認証連携プラットフォームを年内にも提供開始したいとしている。


セールスフォース・ドットコムの代表取締役社長、宇陀栄次氏(写真左)とNTTコミュニケーションズの代表取締役副社長、野村雅行氏(写真中央)、NTTの研究企画部門チーフプロデューサー、端山聡氏(写真右)

(山上朝之/Computerworld)

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