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IBM、オフィス・スイート「Lotus Symphony」のベータ新版をリリース

ODFへの支持獲得に向けMS Officeとのファイル互換性向上に注力
(2007年11月14日)

 米国IBMは11月13日、Lotusブランドのオフィス・スイート「Lotus Symphony」のベータ2をリリースした。IBMは同スイートをODF(OpenDocument Format)への支持を取りつける手段と位置づけており、「Microsoft Office」とのファイル互換性に優れていることをアピールしている。


Symphonyに含まれているプレゼンテーション・アプリケーション

 Symphonyは無料で利用できるオフィス・スイート製品で、ワープロとスプレッドシート、およびプレゼンテーションの各アプリケーションで構成される。また、オープンソースのオフィス・スイート「OpenOffice.org 1.2」のコードをベースに開発されているため、ドキュメント・フォーマットとしてODFをサポートしている。

 IBMはマイクロソフトのOfficeに対抗する目的で、今年9月10日にSymphonyを発表、提供を開始した(関連記事)。IBMソフトウェア・グループのLotusソフトウェア担当ジェネラル・マネジャー、マイク・ロディン氏によると、同社は「機敏な開発」により、今後も6〜8週間ごとに同スイートの新ベータをリリースする予定だ。

 ただしロディン氏は、ベータ版の頻繁なリリースよりも、むしろODFへの支持を広げることがSymphonyに求められていると強調する。

 「Symphonyは当面、ODFへの支持を取りつける手段として用いられる。戦略的に真に重要なのは、業界のパートナーと連携しながらODFを普及させることにあるからだ。ODFが広く採用されるためには、人々が安心してビジネス環境に導入できるオフィス・ディストリビューションが必要だ。これ(Symphony)にはそうした性格づけを行っている」(ロディン氏)

 IBMはSymphonyの開発に合わせる形で、ODF関連のプロジェクトに投入するリソースを倍増させ、担当開発者を70人以上に増やした。

 ロディン氏によると、Symphonyの正式版は来年完成する見込みだ。この場合の正式版とは、企業が安心して採用できるレベルに達したものを指しているという。

 同氏はSymphonyの重要な機能として、Microsoft Officeとのファイル互換性を挙げる。「ベータ2の時点で互換性は90%台後半。かなり良い」とロディン氏は語った。

 現時点でSymphonyに欠けているものの1つはローカライズだ。このことはIBMも認識しており、年内リリースのベータ3では23の言語をサポートする予定だ。

 IBMによると、Symphonyは9月のリリース以来25万人以上の登録ユーザーによってダウンロードされたという。今のところは英語のみに対応しているが、ダウンロード先の50%は北米および南米以外となっている。ダウンロード先のOSについても、SymphonyがサポートするノベルとレッドハットのLinuxディストリビューションが全体の12%を占めている。

 IBMでは、バグ・リポートやセルフ・ヘルプ機能のほか、IBMとSymphonyユーザーが対話するためのウィキ(Wiki)をSymphonyコミュニティ・サイトに追加する計画だ。「Symphonyのサイトを、ソフトウェアを配布し現場で管理する方法の見本にする」(ロディン氏)

 今回のベータ2では、ベータ1のときに一部のユーザーから指摘があったダウンロード・プロセスが簡略化されている。またパフォーマンスの改善が図られた結果、ベータ1と比較して50%高速化しているという。

(ジョン・フォンタナ/Network World オンライン米国版)

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