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Amazon、Webデータベース「SimpleDB」を開発――限定ベータ版を公開

ターゲットは低価格で使いやすいデータベースを求める開発者
(2007年12月17日)

 米国Amazon.comは、Webデータベース「SimpleDB」限定ベータ版の公開を開始した。SimpleDBは、同社のオンライン・ストレージ・サービスS3(Simple Storage Service)やオンライン・アプリケーション・ホスティング・サービスEC2(Elastic Computing Cloud)と緊密に連携するデータベースである。

 AmazonはSimpleDBのターゲットとして、完全なデータベースに代わる低価格で使いやすい製品を求めているアプリケーション開発者を想定している。

 AmazonのWebサイトに掲載された情報によると、SimpleDBは、「データベースの主な機能(構造化データのリアルタイム・ルックアップや単純なクエリ機能)を提供するもので、煩雑な運用作業は不要」だ。また、データの自動インデックス機能やパフォーマンス調整機能なども用意されているため、専任のデータベース管理者の支援を受けずに作業できるという。

 限定ベータ版のテストに参加したいユーザーは、Amazonのサイトで登録することができる。

 オンライン小売企業として有名なAmazonが、MicrosoftやIBMなどの大手ITベンダーが取り組んでいるクラウド・コンピューティングの世界に参入しようとしていることについては、とりわけWeb 2.0コンピューティング分野のユーザーが高く評価している。

 これらのユーザーが、Amazonのサービスのメリットとして挙げているのがコストだ。S3サービスの場合、月額15セントで1GBのデータを保存することができる。

 なお、S3が提供するのは未加工データの保存サービスだが、SimpleDBに構造化された形式でデータを保存すると、1GBあたり月額1ドル50セントかかる。また、データベース・リクエストを実行する場合、1.7GHzのXeonプロセッサ「circa 2007」を利用するのにマシン1台当たり1時間14セント、データをSimpleDBに送信するのに1GB当たり10セント、SimpleDBからデータを送信するのに1GB当たり18セント(1カ月間に送信される情報の量が10TBまではこの料金)かかるという。

 Amazonによると、SimpleDBは比較的少ない量の情報の保存に適しているという。同社では、ストレージ・コストを抑えるため、大きなオブジェクトやファイルはS3に保存し、そのファイルに関係するポインタやメタデータをSimpleDBに保存するよう勧めている。

 SimpleDBのようなサービスは他社からも提供されている。例えば米国Trackviaは今年8月からオンライン・データベース・サービスを正式に開始した。WebサイトIT Reduxでも、米国GoogleのGoogle BaseやIntuitのQuickBaseなど、他の13社のサービスが紹介されている。

 なお、Webデータベースでは物足りない開発者には、MySQLを使用し、サードパーティのプラグインを経由してAmazonのS3にデータを保存するという方法もある。また、S3に保存されているデータをEC2でホスティングされているデータベース・アプリケーションに接続することも可能だ。

(Eric Lai/Computerworld オンライン米国版)

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