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Cognos、BIプラットフォーム「Cognos 8」をアップデート

IBMによる買収間際に行われた最後のアップデート
(2008年01月16日)

 カナダのCognosは1月15日、ビジネス・インテリジェンス(BI)プラットフォームの新バージョン「Cognos 8 v3」を発表した。同製品は、同社の米国IBMへの身売りが完了する前の最後のアップデートとなる見込みだ。

 Cognos 8 v3の主な特徴としては、BIの導入と管理を簡略化する機能の拡充、金融/ビジネス・アナリスト向けの財務リポートを即座に作成できる「express」オーサリング・モードの追加などが挙げられる。また、アラート機能やダッシュボード機能の強化によりIT部門の負担軽減が図られたほか、データ・モデル構築のためのベスト・プラクティス・ガイドラインや、システム・ヘルス監視、アップグレード・マネージャといった新しい管理機能も加えられた。

 米国ニュークリアス・リサーチのアナリスト、デービッド・オコンネル(David O'Connell)氏は、「Cognos製品にはセルフサービスの要素が多く含まれている。同社はこれまで機能の巧みな簡略化によってBI利用者の数を増やしてきた」と指摘する。

 なお、Cognosが2007年9月に米国Applixの買収を通じて獲得したOLAP技術は、Cognos 8 v3にはまだ統合されていない。Cognosでは、この統合作業は2008年半ばに完了する予定としている。

 米国Ovumのアナリスト、ヘレナ・シュベンク(Helena Schwenk)氏は1月15日に発表した調査ノートの中で、Cognos 8 v3はバージョンの番号から受ける印象よりも重大なリリースだと強調している。「Cognos 8 v3は、IBMによる買収が2008年第1四半期に完了する前に、Cognosが独立系BIベンダーとしてリリースした最後のメジャー・アップデートとなるだろう」とSchwenk氏。

 IBMは2007年11月にCognosを50億ドルで買収すると提案。すでにCognosの株主の承認も得ており、取り引きは2008年第1四半期中に完了する見込みだ(関連記事)。

 IBMのソフトウェア・グループのインフォメーション・マネジメント担当ジェネラル・マネジャーでCognos買収で中心的役割を果たしたアンブシュ・ゴヤール(Ambuj Goyal)氏は、最近のインタビューで、「Cognosの技術とIBMのバックエンド・インフラが融合することで、理想的なBIプラットフォームの構築が可能になる」と強調している。

(Chris Kanaracus/IDG News Service ボストン支局)

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