EMC、IBM、マイクロソフトの3社、CMSの相互運用仕様「CMIS」を共同開発
複数ベンダーのCMS/ECMを連携させるための仕様で、2009年中には標準化の見通し米国EMC、IBM、Microsoftの3社は9月10日、異なるベンダーのコンテンツ管理システム(CMS)/企業コンテンツ管理(ECM)システムを連携させるための仕様「Content Management Interoperability Services(CMIS)」を共同開発し、標準化団体のOASISに提出する予定であると発表した。
CMIS仕様は、SOAPプロトコルおよびREST(Representational State Transfer)と呼ばれるXML Webサービス標準に基づく仕様を用いて、コンテンツ管理リポジトリやアプリケーションの最も重要な機能を提供するためのWebインタフェースを実現する。同仕様は、今月OASISに提出されことになっており、2009年中には承認される見通しだ。
このCMIS仕様が標準化されれば、例えば、Webインタフェースを用いて、SAPアプリケーションのフロントエンドから複数のバックエンド・コンテンツ・リポジトリにアクセスしたり、そのデータを「Microsoft SharePoint」でアーカイビングしたり、SharePointや「Microsoft Office」からEMCのECMプラットフォーム「Documentum」内のバックエンド・データにアクセスしたりといったことが可能になる。
IBMのECM製品/戦略担当バイスプレジデント、ケン・ビスコンティ(Ken Bisconti)氏は、「特定の言語やプラットフォームに縛られず、ベンダー各社が容易に実装できる仕様を策定するのがわれわれの目標だった」と語っている。
CMIS仕様が標準として承認されても、ベンダー各社がこの標準をベースにした新機能を自社製品に実装するまでは完全な相互運用性は望めないが、ビスコンティ氏は、今後数カ月以内にCMISベースのウィジェット(ミニ・アプリケーション)やサービスが登場する可能性もあると説明している。
CMISの開発プロジェクトは、EMC、IBM、Microsoftが2年前にスタートさせ、その後、Alfresco Software、Open Text、Oracle、SAPが加わった。ビスコンティ氏によると、各社はこの仕様を利用して、既存の製品上で稼働するWebサービス・レイヤを構築することができるという。
現在、CMS/ECMを統合する場合、利用可能な選択肢は、サードパーティ製品の導入、限定的なシナリオの中で相互運用性を確保する専用コネクタの開発、手作業によるコンテンツの移動くらいしかない。また、主要ECMベンダー各社とも、既存の標準は採用していない。
CMS/ECMの相互運用性が改善されれば、例えば、訴訟時の電子データ証拠開示手続きやアーカイビングの機能を強化することができる。ビスコンティ氏は、「さまざまなアプリケーションで、SharePointやLotus Notes/Dominoに備わるマッシュアップなどの魅力的なフロントエンド技術を用いてアクセスしたいという気運が盛り上がっている」と語っている。
(Jon Brodkin/Network World米国版)



























