SAP、中小企業向けのHANAインメモリ・データベース製品を発表
HANAの特別バージョンである「Edge」エディションやHANA対応の「Business One」用アナリティクス製品がロードマップに独SAPは2月7日、同社の「HANA」インメモリ・データベースに基づく初めての中小規模企業向け製品を発表した。これには、同ソフトウェアの新しい「Edge」エディションや、HANA対応の「Business One」ERPスイート用アナリティクスも含まれるという。
新製品はSAPのパートナーを介して、9万6,000以上に上る同社の顧客の中から該当するマーケットへ販売される。この市場区分はトータル・ベースに占める割合で言えば全体の79%に相当すると、グローバル・エコシステムおよびチャネル担当プレジデントを務めるエリック・デュフォー(Eric Duffaut)氏は述べている。
HANAは、データを従来のディスク・システムとやり取りするのではなく、RAM上で処理することで、パフォーマンス向上を実現している。アナリティクス・ワークロードとトランザクション・ワークロードのどちらも扱うことができ、複数のベンダーがアプライアンスというかたちで販売している。
HANAのEdgeエディションはすでに流通しており、機能的にはエンタープライズ版と変わらないと、エコシステムおよびチャネル・レディネス担当上級副社長のボビー・ベッター(Bobby Vetter)氏は述べている。リリース・スケジュールもエンタープライズ版と同じになるという。
もっとも、HANA EdgeアプライアンスのRAMの容量は低く抑えられることになりそうだ。また、HANA EdgeはSAPの「BusinessObjects Edge BI(business intelligence)」ソフトウェアに同梱されることもありえる。
一方、Business Oneのアナリティクス製品は、「小さくまとまった簡単に使えるSAP HANAベースのアプリケーションであり、『SAP Crystal Reports』ソフトウェアが含まれるため、該当クラスでは最高級のオペレーション・レポート機能を持つ」と、同社は声明に記した。同製品はまず“ramp up”(早期利用者向けプログラムを指すSAP独自の用語)としてリリースされ、2012年後半に一般発売される予定だ。
ベッター氏もデュフォー氏も同製品の価格についてはコメントを避けたが、妥当なコストになることを強調した。「この市場が価格に敏感であるのは理解している。信じてほしいのは、われわれが適切な価格帯を心得ているという点だ」(デュフォー氏)
HANAが2011年6月に一般リリースされてからというもの、SAPは同技術を公式発表や技術ロードマップの中心に据えてきた。
2012年1月には、SAPの取締役会メンバーでテクノロジー責任者のビシャル・シッカ(Vishal Sikka)氏が、同社の旗艦製品「Business Suite」の特定のコア・モジュールを動作させられるよう年末までにHANAを対応させるつもりだと語っている。また、いずれはHANAがSAP製品の次世代ソフトウェア・アーキテクチャを支えることになると同社は考えているという。
SAPによれば、HANAは同社史上最速のペースで成長を遂げている製品であり、2011年の売り上げは1億6,000万ユーロ(約1億6,331万円)に達したそうだ。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























