PCの更新サイクルを見極める方法
5社の事例から学ぶ、「ベスト・タイミングを逃さないコツ」PCをどのくらいの頻度でリプレース(更新)するか――。ITマネジャーにとっては頭の痛い問題だ。この問いに対する普遍的な回答は存在しない。あえて言うなら、「ITマネジャーがPC全体の利用状況を把握し、いちばんよいタイミングで更新する」が“正しい回答”だろう。本稿では5社の事例を基に、PCの適切な更新サイクルについて考えてみたい。
長期化する更新サイクル
会計/経営コンサルティング会社の米国Grant Thorntonでは、PCを24カ月ごとに更新している。同社は今月、使用期間が2年に達したノートPCとデスクトップPC計5,000台を更新する計画だ。
また、電力会社の米国Southern Companyは約2万3,000台のPCを所有しており、ノートPCは3年ごとに更新している。だが18カ月前からデスクトップPCの更新頻度は4年ごとに変更した。
音楽エンターテインメント企業の英国Virgin Entertainment Groupでは、一律のPC更新サイクルを定めていない。代わりに個々の社員や各部門のビジネス要件に基づいて、必要に応じてシステムを更新する「オンデマンド」更新ポリシーを採用している。同社が所有する700台のPCの中には、5年以上も利用されているものもあるかもしれない。
ITマネジャーやIT担当役員がPCの更新時期を判断するには、資金的な条件をはじめ、PCの利用状況、PCの性能(リソース集約型アプリケーションを稼働できるか)などを考慮に入れる必要がある。もちろん、最新PCを支給することで社員のヤル気を刺激するなどの、プラスの効果も検討材料となるだろう。
上記の例でもわかるとおり、企業によってPCの更新サイクルは異なる。しかし、昨今はさまざまなIT動向を背景に、このサイクル期間は長期化しているようだ。
米国の市場調査会社Gartnerでアナリストを務めるレスリー・フィエリング(Leslie Fiering)氏は、「多くの企業はノートPCの更新サイクルを3年、デスクトップPCの更新サイクルを4年に設定している。しかし、ここ数年で更新サイクルは延びており、ノートPCでも4年のサイクルで利用する企業は多い」と指摘する。



























