[新]Windows PE 徹底活用バイブル〜ブータブルメディア作成編
システム管理者、ITプロに使いこなしてほしい自分専用のトラブル解決ツール前回の「基礎編」では「Windows PE」の概要や最新情報、主な機能、そしてWindows PEで使えるコマンドなどを解説しました。「作成編」となる今回は、実際にWindows PEの起動可能メディアを作成する手順と、Windows PEをシステム運用管理の現場でより便利に使うためのカスタマイズ方法を紹介します。
本稿はWindows PE 2.0ベースの以下の記事の更新版となります。Windows 7 Service Pack(SP)1に対応した最新のWindows PE 3.1に関する情報を提供します。
■Windows PE 完全活用ガイド [URL]http://www.computerworld.jp/topics/560/164289/
独自のPEブータブルメディアを作成するには
Windows Vista以降のユーザーであればだれでも、Windows PEを利用できます。それは、Windows 7コンピュータのローカルディスクにインストールされる「Windows回復環境」と、Windows Vista以降のインストールDVDメディアに含まれる「Windows回復環境」があるからです。これらの環境が手元にない場合でも、「Windows 7 Enterprise評価版」を入手すれば、評価版をインストールすることなく、Windows PEを利用できます。
■Windows 7 Enterprise評価版ダウンロード(TechNet Evaluation Center) [URL]http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/cc442495.aspx
また、マイクロソフトが無償で一般公開している「Windows自動インストールキット(Windows AIK、WAIK)」を使用することで、独自にカスタマイズしたWindows PEの“ブータブル(起動可能)メディア”を作成できます。最小で200MB以下のサイズに収めることができるので、DVDメディアだけでなく、CDメディアに格納できます。また、USBメモリにWindows PEを格納し、起動可能なメディアとして構成することも可能です。
[STEP 1]最新のWindows AIKを入手する
最新のWindows PE 3.1に対応したWindows PE起動可能メディアを作成するには、次の2つのインストールキットを使用します。
■Windows 7用のWindows自動インストールキット(AIK) [URL]http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=696DD665-9F76-4177-A811-39C26D3B3B34&displaylang=ja
■Windows 7 SP1用のWindows自動インストールキット(AIK)補足プログラム [URL]http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=0AEE2B4B-494B-4ADC-B174-33BC62F02C5D&displaylang=ja
このうち、前者の「Windows 7用のWindows自動インストールキット(AIK)」(KB3AIK_JA.iso)は、Windows PE 3.0に対応したWindows PE作成ツールを含む「WAIK 2.0」です。後者の「Windows 7 SP1用のWindows自動インストールキット(AIK)補足プログラム」(waik_supplement_ja-jp.iso)には、WAIKは含まれません。こちらは、WAIK 2.0に最新のWindows PE 3.1のベースイメージを提供するものです。
どちらのファイルも1GB以上のISOイメージでの提供になりますので、ダウンロードしたISOイメージをDVDメディアに書き込むか、ISOイメージを仮想ドライブとしてマウントツール(「DAEMON Tools Lite」([URL]http://www.daemon-tools.cc/jpn/products/dtLite)など)を使って利用します。
Windows PE 3.0とWindows PE 3.1とでは、機能的な差異はほとんどありません。Windows PE 3.1では、Windows PE 3.0と比較して次の点が異なります。
■Windows PE 3.0と3.1の相違点
・Windows 7 SP1で新たに追加されたデバイスドライバが利用可能 ・Remote Network Driver Interface Specification(RNDIS)のサポートの追加。これは、「KB979265」([URL]http://support.microsoft.com/kb/979265)のWindows PE 3.0に対するHotfixと同等のもの ・IEEE 802.1x認証プロトコルのサポートの追加。これは、「KB972831」([URL]http://support.microsoft.com/kb/972831)のWindows PE 3.0に対するHotfixと同等のもの ・512E(512-byte emulation disks)ドライブのサポートの追加。512Eドライブのサポートは、Windows 7 SP1で追加された
[STEP 2]Windows AIKをセットアップする
上記の2つのISOイメージを準備したら、次の手順でWindows自動インストールキット(Windows AIK、WAIK)をインストールします。なお、WAIK 2.0は、Windows Vista SP1以降およびWindows Server 2003 SP2以降の32ビットまたは64ビット環境にインストールすることができます。
■Windows AIKのインストール手順
(1)ダウンロードしたWAIK 2.0のメディア(KB3AIK_JA.iso)をDVDドライブにセットし、自動起動する「Windows自動インストールキットの開始」ウィンドウから「Windows AIKセットアップ」をクリックして、「Windows Automated Installation Kit」セットアップウィザードを開始します(画面13)。
「Windows自動インストールキットの開始」ウィンドウが自動起動しない場合は、DVDメディアのルートにある「StartCD.exe」を実行してください。
(2)セットアップウィザードの最初の画面では「次へ」をクリックし、「ライセンス条項」の画面でライセンス条項の内容を確認します。確認したら「同意します」を選択して、「次へ」をクリックします(画面14)。
(3)「インストールフォルダーを選択します」の画面では、特に理由がないかぎり既定のパス(C:¥Program Files¥Windows AIK¥)を受け入れ、「次へ」をクリックします(画面15)。
(4)「Windows Automated Installation Kitのインストール」の画面で「次へ」をクリックすると、インストールが開始します。「インストールが完了しました」と表示されたら「閉じる」をクリックして、ウィザードを終了してください。なお、コンピュータの再起動は不要です。
(5)続いて、「Windows 7 SP1用のWindows自動インストールキット(AIK)」のDVDメディア(waik_supplement_ja-jp.iso)をDVDドライブにセットし、メディア内のトップフォルダを開きます。ここにあるすべての項目をコピーして、「C:¥Program Files¥Windows AIK¥Tools¥PETools」フォルダに上書きコピーします(画面16)。これにより、WAIK 2.0に含まれるWindows PE 3.0のベースイメージが、最新のWindows PE 3.1のベースイメージに置き換えられます。
以上の操作で、Windows PE 3.1の起動可能(ブータブル)メディアを作成するためのツールの準備が整いました。



























