オープンソース生産性スイート最新版「LibreOffice 3.5」が公開
「OpenOffice.org」由来のコードベースを大幅にクリーンアップ
非営利団体のThe Document Foundation(TDF)は2月14日、オープンソース生産性スイート「OpenOffice.org」のコードベースから派生した製品の最新版「LibreOffice 3.5」の公開開始を発表した。「これまでで最高のフリー・オフィス・スイート」の3番目のメジャー・リリースと銘打っている。
TDFは2月14日付けの公式ブログ記事で、LibreOffice 3.5のリリースに至るまでに大きな課題を克服したと述べている。
「われわれは15年の歴史を持つコードベースを受け継いだ。このコードベースは、機能の実装が不十分で、新たな問題を引き起こさないようにバグが放置されており、時間とともに大きな技術的負債をもたらしてきた」と、TDFの共同創設者でディレクターを務めるRed Hatの開発者、カオラン・マクナマラ(Caolan McNamara)氏は記している。
「われわれには2つの選択肢があった。1つは保守的な戦略を取ることだ。そうしていれば、すべてのユーザーをすぐに満足させることができただろうが、コードは基本的に変わらないままだった。われわれは、積極的に機能開発とコードの刷新を進めるという選択肢を選んだ。その結果、短期的には安定性の問題が発生したが、まったく新しい、大幅に改良されたフリー・オフィス・スイートの開発が迅速なペースで行われるようになっている」(マクナマラ氏)
同ブログ記事によると、2010年9月のTDF創設以来、開発者によって合計約3万回のコード・コミットが行われたという。
「パワー・ユーザー」は、LibreOffice 3.5をダウンロードしてインストールすべきだが、「保守的なユーザー」は、当面は3.4を使い続けるべきだと、TDFは述べている。「企業ユーザーには、移行やエンドユーザー研修、サポート、保守を支援できる企業からの専門的な手助けを受けながら、LibreOfficeを展開することを強くお勧めする」
TDFによると、こうしたサービスを提供できる認定企業のリストが近く公開されるという。
LibreOffice 3.5の新機能には、英文法チェッカ、PostgreSQLデータベース用フィルタ、Microsoft Visio描画のインポート・フィルタなどがある。
TDFの共同創設者でディレクターを務めるSUSE(米国The Attachmate Groupの独立事業部門)のディスティングイッシュト・エンジニア、マイケル・ミークス(Michael Meeks)氏は同ブログ記事で、開発者はLibreOffice 3.5で、目に見える改良を行っただけでなく、コードを大幅にクリーンアップし、自動テスト・スイートを作成したと述べている。まだ多くの作業が残っているが、このソフトウェアは、安定性に不満を感じていたユーザーを満足させるだろうと、同氏は付け加えた。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























