米国政府のサイバー・セキュリティ対策責任者が辞職
原因は「政府内の縄張り争い」、国家安全保障局や国土安全保障省を痛烈批判3月6日、米国の国家サイバー・セキュリティ・センター(NCSC)局長を務めるRod Beckstrrom(ロッド・ベックストローム)氏が辞職した。同氏は辞職の理由を「米国行政府内の縄張り争い」だと説明している。
ベックストローム氏はおよそ1年前、同職に就任していた。
国土安全保障省(DHS)の配下にあるNCSCの役割は、政府の情報システムに対する攻撃を防ぐことだ。NCSCはDHSの情報システムだけでなく、国防総省(DOD)、国家安全保障局(NSA)、連邦捜査局(FBI)の情報システムも監視している。
米国WIRED誌のブログ投稿によれば、ベックストローム氏辞任の前日、オバマ政権で国家情報長官(DNI:Director of National Intelligence)に就任したDennis Blair(デニス・ブレア)氏が、「DHSではなく、NSAがサイバー・セキュリティを担当すべきだ」と米国議会で発言していた。
ベックストローム氏は、提出した辞表(PDFファイル)の中でNSAを痛烈に批判している。NSAはすでに政略や政治的闘争を通じてNCSCをコントロールする強大な力を手にしている、と同氏は指摘している。
「諜報/情報(機関=NSA)の文化と、ネットワーク・オペレーションやセキュリティ(に携わる組織)の文化とはまったく異質だ。加えて言えば、もしも1つの機関が(直接的にせよ間接的にせよ)あらゆる政府上級機関のネットワーク・セキュリティとモニタリングを管轄するならば、我が国の民主主義的プロセスに対するその脅威は非常に深刻なものとなる」(ベックストローム氏)
さらにベックストローム氏は、DHSについても次のように批判している。「前政権時代、NCSCはDHSから十分なサポートを受けられなかった。……この1年間で、NCSCにはわずか5週間分の資金提供があっただけだ」(同氏)。
(Paul Boutin/The Industry Standard)






















