アップル、「MobileMe」のサービス停止問題を謝罪――利用期間を30日間無料で延長
Windows PC/Macではデータの即時同期が実現できず、「プッシュ」表現を自粛米国Appleは7月16日、オンライン・サービス「MobileMe」のユーザーに対し、先週のサービス停止問題を謝罪すると同時に、すべてのアカウント契約期間を30日間無料で延長すると発表した。
Appleは、MobileMeの利用者に電子メールを送り、「.Mac」からMobileMeへ移行するにあたり、サービスが不安定だったことを認め謝罪した(関連記事)。同社は、「先ごろ、.MacからMobileMeへの移行を完了したが、残念なことに予期していなかったトラブルが発生してしまった。『Mail』『iDisk』『Sync』『Back to My Mac』『Gallery』などの主要サービスはほぼ問題なかったが、MobileMeのWebアプリケーションにサービス開始当初、多くの問題が生じた」と説明している。
MobileMeの年間利用価格は99ドルで、.Macと比べてストレージ容量が増えたほか、新しいWebメール・システムやアドレス帳、カレンダーなど複数のオンライン・アプリケーションが加わった。
今年6月の発表以来、「すべての人に最新情報を(Exchange for the rest of us)」のキャッチ・フレーズが示すように、MobileMeではMac/Windows PC/iPhone/iPod Touchとの間でほぼ即時にデータの同期ができる「プッシュ」機能が目玉とされていた。
しかし、MacやWindows PCに関しては、データの同期に15分程度かかることから即時同期とは言い難く、利用者から不満の声が続出している。ユーザーの多くは「Appleに騙された」と主張し、Appleのサポート・フォーラムやネット掲示板では、失望感をあらわにしたコメントも多く投稿されている。
これに対しAppleは、16日の謝罪メールで、「プッシュ」という表現の利用を一時的に取り下げることを明らかにした。「もう1つの問題は、MobileMeのサービスで使われている『プッシュ』という言葉の解釈だ。iPhoneやWebアプリ間での同期はほぼ即時にプッシュされるが、MacやWindows PCに対しても、同等の環境が実現できるまで『プッシュ』という表現を避けることにした」(Appleの謝罪メールより)
メールには、混乱を招いたことへの謝罪とともに、ユーザーの契約期間を30日間無料で延長することが記されている。Appleによると、2〜3週間以内にアカウントの設定に延長期間が反映されるという。
また16日、Appleのサポート・サイトにも、契約期間の無料延長に関する詳細な内容が掲載された。30日間の延長サービスは、米国西海岸時間で7月15日の午後7時以前に契約したユーザーに限られるが、60日間の無料トライアルに申し込んだ場合でも延長の適用対象となる。
しかし、MobileMeのサポート掲示板では、30日間の延長が決まった後もユーザーからの苦情が相次いでいる。一部のトピックでは、現在でもサービスが完全に機能しているとは言えないとの批判が寄せられていた。
例えば、dpkronmiller氏は、「すべての機能が完璧に動作しないのはとても残念だ。ここの掲示板に書かれているコメントを見るだけでも、データ同期の問題が解決されていないことは明らかだ。今回の対応のひどさには言葉を失う」とAppleを非難している。
また別のトピックでは、vstevensstoklosa氏が、「30日間の延長? Webメールにも、(MobileMe上に作成した)Webサイトにもアクセスできなければ、まったく意味がない。そんなサービスの延長を希望する人がいるのか?」と述べ、Appleの延長措置を突っぱねている。
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)
























