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【コラム】

アップルのタブレットPC、出荷時期はジョブズ氏のGoサイン次第?

開発はほぼ完了でも出荷はかなり先か
(2009年11月20日)

これだけ憶測が飛び交う製品もめずらしい。メディアにはさまざまな画像が登場しているが、これらはすべて“予想画像”だ

 米国AppleがタブレットPCの開発を進めていることは公然の秘密だが、出荷時期についてはめどが立っていないようだ。同社のCEOであるスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏からゴー・サインが出れば、出荷開始となるはずだが、“デビュー”までにはしばらく時間がかかりそうである。

 Appleがその存在を公式には認めていないものの、同社のタブレットPCには大きな期待が寄せられている。その期待に応えることができれば、90年代に製品化されたものの、商業的には失敗に終わった携帯情報端末「Newton」のような悲劇は繰り返されないだろう。


1993年に発売された「Newton」。手書き入力をサポートしていたが、その性能はお世辞にもよよいとは言えなかった

 しかしタブレットPCの開発は、現在微妙な状況になっているようだ。開発の成果が製品へと結実する可能性は高いのだが、その見通しは立っていない。

 ここからは筆者の推測だが、その理由は、同社の技術者はさまざまな試作品を開発しているものの、部品の調達や製品の価格設定に対し、ジョブズ氏が難色を示しているからではないだろうか。ユーザーのニーズに合うタブレットPCを開発するのは容易ではない。そしてAppleは製品化を急ぐ理由もない。


AppleのCEOスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏。タブレットPCプロジェクトの陣頭指揮を執っていると言われている

 タブレットPCに必要なコンポーネントは日々進化しているが、現在開発の障害となっているのは新スクリーンだろう。スクリーンはバッテリー駆動時間に大きな影響を与え、その影響は他の要素にも波及する。スクリーンの選択で判断を誤れば、Newtonの失敗が繰り返される可能性もあるのだ。

 AppleがタブレットPCを開発する必然性はあまりない。しかし、電子ブック・リーダーぐらいしかライバルのいないこの市場が、同社にとって魅力的であることも事実だろう。Appleには、iPhoneの改良とタブレットPCの開発を同時に進める能力がある。

 筆者はAppleの内部事情について特別な情報網を持ち合わせているわけではない。しかし長年ジョブズ氏の動向を追い続けており、同社についてもある程度理解しているつもりだ。筆者は「タブレットPCはいずれ出荷されるだろう。しかしその登場は比較的地味であり、出荷時期もかなり先になる」と推測している。

(David Coursey/PC World米国版)

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