Mac互換機のサイスター、販売実績は見通しを大幅に下回る1,000台未満/index/rss|Appleウォッチ|トピックス|Computerworld

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Mac互換機のサイスター、販売実績は見通しを大幅に下回る1,000台未満

ノートPC「OpenBook」の投入を計画するも実現には至らず
(2009年11月26日)

Psystarのオンライン・サイトで販売されているMac互換機「OpenDuo」(写真上)は、Appleの「Mac Box Set」付属で699.99ドル。ほか、ラックマウント型の「Rackmount Open(7)」(写真下)もある

 生き残りを賭けて法廷で戦っているMac互換機メーカーの米国Psystarが昨年、極めて積極的な事業計画を潜在的投資家に提示し、2012年には同社の販売台数が最大1,200万台に達するとの見通しを示していたことがわかった。

 Psystarが2008年にベンチャー・キャピタリストに披露したプレゼンテーション・スライドによると、同社は2012年の販売台数を145万〜1,200万台と見込んでいた。前者は「保守的な」見積もりで、後者は「積極的な」成長モデルに基づく数字とされていた。

 このプレゼンテーションは、Appleが11月23日、サンフランシスコの連邦地方裁判所に提出した申し立ての添付資料の1つだ。この申し立ては、ウィリアム・アルサップ(William Alsup)判事にPsystarによるMac互換機販売の差し止めを求めたもの。AppleはAlsup判事に、Mac OS XがバンドルされたコンピュータをPsystarが販売することに対する恒久的差し止め命令を求めている。この申し立ては、アルサップ判事が今月、PsystarはMac OS XをIntelベース・コンピュータにインストールすることで、Appleの著作権とデジタル・ミレニアム著作権法(DMCA)に違反したと認定したことを受けて提出された。

 Appleは2008年7月に著作権違反とソフトウェア・ライセンス契約違反でPsystarを提訴しており、この訴訟の証拠開示段階においてこのプレゼンテーション入手。Psystarは、2008年4月にMac OS X搭載のIntelベース・マシンを発売した。

 このプレゼンテーションによると、Psystarは「Appleと真っ向から戦う」ことができるように、事業拡大と自社ブランドのハードウェア販促のための資金として2,400万ドルの調達を目指していた。

 Psystarが潜在的投資家に提示した保守的な販売台数予測は、2009年が7万台、2010年が47万台、2011年が145万台というもの。積極的な成長モデルに基づく数字では、2009年が13万台、2010年が187万台、2011年が1,200万台とされていた。なお、Appleの2009年度(2009年9月期)のMac販売台数は1,040万台だった。

 Psystarは、販売見通しを達成するにはノートPCを販売する必要があるとの認識に立ち、潜在的投資家に、2009年第1四半期にノートPC「OpenBook(仮称)」を投入すると説明していた。この製品はディスプレイが13.3インチで、2GHzのIntel 2 Core Duoプロセッサ、2GB RAM、250GB HDDを搭載する予定だった。価格は、当時のAppleの最安ノートPCより300ドル安い699ドルが想定されていた。

 結局、このOpenBookは登場せず、Psystarは現在、デスクトップPCとラックマウント・サーバのみを販売している。

 Psystarの販売実績は見通しを大幅に下回っているようだ。Appleが著作権侵害の賠償額算定のためにPsystarの業績調査を委託したエコノミストによると、Psystarが2008年4月〜2009年8月に販売したマシンは1,000台に満たないという。

 「Psystarの業績は低調だ」と、Cornerstone Researchの経済コンサルタント、マシュー・リンド(Matthew Lynde)博士は、アルサップ判事に対するAppleの11月23日の申し立ての中で述べた。請求書や購入注文などの書類を調査した結果、リンド氏が把握できたPsystarのMac OS X搭載マシンの販売台数は、わずか768台だった。「Psystarからは、わたしの分析結果に対する反論は出ていない」とリンド氏は付け加えた。

 一方、Psystarは投資家への説明の中で、Appleから起こされた訴訟は、ほかのPCメーカーがMac OS Xマシン市場に参入するのを思いとどまる要因となるため、自社に有利に働くという主張も展開していた。

 Psystarのプレゼンテーション・スライドの1つには、次のように記されている。「この訴訟はわれわれに、競合他社の市場参入前に市場シェアを獲得し、ブランド認知を得るチャンスをもたらす」

 アルサップ判事は12月14日に今回の申し立てに関する口頭審問を行い、AppleによるPsystarへの訴訟は2010年1月から裁判が行われることになっている。

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)

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