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【コラム】

「iPad」を警戒する次世代Kindleの“次の一手”

激化する電子書籍リーダー覇権争いの行方は
(2010年02月05日)

全米で好調な売れ行きを見せている初代の「Kindle」

 米国Amazon.comは、米国Appleの「iPad」に電子書籍リーダー市場を奪われるのではないかと警戒しているはずだ。しかし、自身がiPadの「App Store」やタッチスクリーンを真似ることには躊躇はしていないようである。

 AppleがiPadを擁して電子書籍リーダー市場に乗り込んできたことに警戒感を隠せないAmazon.comは、「Kindle」にタッチスクリーンとアプリケーション・ストアを盛り込む準備を進めている。ただし、iPadの発売までには50日を切っており、時間的余裕はない。

 すでにAmazon.comは、フレキシブル・タッチスクリーンを製造する米国Touchcoを買収しており、同社の技術を“次世代Kindle”に取り入れる計画だ。またAmazon.comは、Kindle向けアプリケーション・ストアの立ち上げも準備している。複数の情報筋によれば、同ストアはAppleのApp Store同様のサービスを提供するようだ。

 もっとも、“次世代Kindle”がマルチタッチ機能を追加できるようになったからといって、カラー・スクリーンを採用するかどうかは明らかになっていない。現在準備中のKindle向けアプリケーション・ストアは、2月後半に限定ベータ・テストが開始される予定だ。同ストアでは、ワード・ゲームやパズル、位置情報に基づいた旅行ガイドなどが提供されるという。

 InfoWorldのニール・マックアリスター(Neil McAllister)氏によると、Kindleのアプリケーション・ストアはApp Storeに比べ、開発者にとって自由度が高いものではないという。Kindleの開発者向けガイドラインでは、VoIPソフトウェアのほか、Amazon.comのデジタル権利管理(DRM)技術以外で電子ブックが読めるようなアプリケーションも禁止している。このため、基本的に次世代Kindleは多目的デバイスになる可能性はなく、単に進化した電子書籍リーダーとなるようだ。

 “次世代Kindle”がiPadに匹敵する機能を搭載しつつ、現在の価格(259ドル)を維持できるとしたら、非常に興味深い。ともあれ、よりスマートになったKindleが直面しなければならないのは、App Storeとそれを支える大勢の開発者たちである。

(Daniel Ionescu/PC World米国版)

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