iPadの電子ブック・ストア、「FairPlay」DRMを採用へ
「不正コピー防止のために大半の出版社が採用」との報道2月15日付のLos Angels Times紙が報じたところによると、米国Appleが3月に発売する「iPad」向けのマーケット・プレイス「iBook Store」で販売される電子ブックでは、DRM(デジタル著作権管理)技術によるコピー・プロテクト対策が取られる見込みだ。
Appleでは1年前から、「iTunes Store」でダウンロード販売している楽曲について、段階的にDRMフリー化を実施してきた(訳注:現在のところ日本のiTunes Storeは対象外)。だが、iBook Storeにおいては、大半の出版社が電子ブックにDRM技術「FairPlay」を適用することが予想されているという。
1月27日にスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏がiPadを発表して以来、iPadで購読できる電子ブックはさまざまな議論を呼んでいる。
まず電子ブックの価格について、Appleがエージェンシー・モデル(出版社が電子ブックの販売価格を決め、Appleは売上の30%を受取る)を採用したことで、競合する米国Amazonの価格モデル(販売価格の上限を9.99ドルとする)が非難の的となった。さらに今回は、これまで多くの問題点が指摘されてきたAmazonのDRMと同様の技術をiBook Storeも採用する予定だと報じられている。
L.A. Timesでは、出版業界に籍を置く情報筋の話として、iBook Storeでの著作権侵害を防止するために、AppleではFairPlay技術によるコピー・プロテクトを施す準備を進めていると報じている。FairPlayは、iTunes Storeで楽曲や映画、その他のコンテンツの保護に使われており、再生できるデバイス数の制限などの機能も持っている。
iBook Storeでは、「ePub形式」と呼ばれるフォーマットの電子ブックを販売する。ePubは米国の電子ブック標準化団体により標準化されたオープンなファイル・フォーマットであり、FairPlayなどのプロプライエタリなDRMと組み合わせることもできる。現在、電子ブックは本格的な普及の兆しを見せており、DRMで保護することにより、iBook Storeで販売される電子ブックに対する著作権侵害行為をある程度防ぐことができるだろう。
L.A. Timesの報道によれば、Penguin、HarperCollins、Simon & Schuster、Macmillan、Hachetteという5つの出版社が、すでにiPad向けの電子ブック販売についてAppleと契約を交わしており、これらの出版社がFairPlayの採用を決めたことが示唆されている。だが、O'Reilly Mediaなど一部の出版社は、FairPlayを採用しないと言われている。
(Daniel Ionescu/PC World米国版)



























