アイオナ、オープンソースESBの「Celtix Enterprise」を発表──低コストでSOAの導入を実現/index/rss|Appleウォッチ|トピックス|Computerworld

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アイオナ、オープンソースESBの「Celtix Enterprise」を発表──低コストでSOAの導入を実現

(2006年12月06日)

 アイルランドのアイオナテクノロジーズは12月4日、ポイント・ツー・ポイントのサービス連携といったシンプルなESB(Enterprise Service Bus)基盤を提供する「Celtix Enterprise」をリリースした。

 同社は、Celtix Enterpriseをオープンソース・ソフトウェアとして無料提供する一方、システムのメンテナンスや運用サポートに対して課金していく予定。料金は6回分のサービス/サポートが900ドルからとなっている。

 アイオナは過去18カ月間、さまざまなオープンソース・プロジェクトが開発したソフトウェアをCeltixに組み込み、サービス・ルーティングとメッセージングの機能を提供してきた。

 アイオナのオープンソース・プログラム担当ディレクターであるデビー・モイニハン氏は、「Celtixの優位性は、既存のIT環境を低コストでSOA対応にできる点である」と語った。

 アイオナはCeltix Enterpriseにより、単一のソリューションでSOAのインフラストラクチャを幅広く提供しようとしている。Celtix Enterpriseには、DI(Dependency Injection)コンテナの「Spring」やオープンソースESBの「ServiceMix」、サーブレット・コンテナの「Tomcat」がパッケージ化されている。これらは各種のサービスを導入するためのランタイム環境として機能する。

 Celtix Enterpriseは、アイオナが販売している「Artix ESB」とは性質が異なる。Artix ESBは、異機種が混在する大規模な企業システム環境での運用を想定したESBであり、主にメインフレーム上で稼働する。一方、Celtix EnterpriseはJava仮想マシン(JVM)上で稼働し、JVMを使うシステムにのみ統合可能だ。

 米国の調査会社ニュー・ローリー・グループのアナリスト、トム・ラインランダー氏は、「アイオナはCeltix Enterpriseによってオープンソースの活動を活性化させ、さらに収益を生み出す“手段”としてCeltix Enterpriseを活用しようとしている」と分析する。

 Celtix ESBプラットフォームでは、以下のようなオープンソース・コンポーネントが使用されている。

・Celtix Advanced Messaging:AMQP(Advanced Message Queuing Protocol)をベースにしたメッセージング機能を提供するコンポーネント。アパッチ・ソフトウェア・ファウンデーションの「Apache Incubator Qpidプロジェクト」から派生したもので、IBMの「MQSeries」などと同じ役割を持つ。

・Celtix Advanced Service Engine:「Apache Celtix」と「XFireプロジェクト」を組み合わせた「Apache CXFプロジェクト」をベースにしたコンポーネント。プラグ接続が可能なサービス・フレームワークを提供するとともに、SOAP(Simple Object Access Protocol)やWS-Securityをサポート。

・Codehaus Mule ESBのサービス・ルーティングと変換機能を備えたコンポーネント。

・「Eclipse SOA Tools Platform Project」により開発されたサービス開発ツール。

 またアイオナは、Celtix Enterpriseにパッケージ化されている「Celtix Advanced Service Engine」と「Celtix Advanced Messagingコンポーネント」を単独でも提供する予定だ。モイニハン氏は、「まずは部分的にSOAを導入したいと考えているユーザーにぜひ利用してほしい」とアピールしている。

(ポール・クリル/InfoWorld オンライン米国版)

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