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「MacとiPadのOS統合は2012年にも始まる」と投資アナリストが予測

「OS統合のカギを握るのは64ビット版ARMアーキテクチャ」
(2011年08月04日)

 米国Appleは、Macデスクトップ/ノートブック向けの「Mac OS X」から機能を大幅に削った「iOS」を「iPad」に搭載するという戦略で、タブレット・ベンダーとして他に類を見ない成功を収めた。だが、先月(2011年7月)にリリースされたMac向け「OS X Lion」では、トラックパッドを使ってiPadのようなタッチ・ジェスチャーを実現する機能も追加されている。このことから、Appleが2つのOSを1つに統合するのではないかという憶測が広がっている。

 技術業界のリサーチなどを手がける米国の証券投資バンキング・グループ、Jefferiesは今週、Mac OS XとiOSの統合に関するレポートを発表した。Mac OS XとiOSの統合は2012年に始まり、2016年までには完了するだろうというのが同レポートの予想だ。

 もちろん、Apple自身は両OSの統合について何も発言しておらず、同レポートは推測に基づくものだ。

 Jefferiesでは、OS統合のカギは「64ビット版のARMアーキテクチャ」が握っていると考えている。iPad/iPad2は現在、32ビットのARMチップを搭載している。一方で、最新モデルのMacは64ビットOSに対応したIntelプロセッサを搭載している。

 デスクトップ/ノートブック・マシンとタブレットのOS統合といえば、米国Microsoftが先行している。すでに「Windows 7」をPCにもタブレットにも対応させているが、これまでWindows 7採用タブレットの販売は好調ではなかった。Microsoftでは、次期クライアントOS「Windows 8」においても同一のOSをPC/タブレットに搭載する計画だが、タッチ画面上でのアプリケーション操作を改善するなどインタフェースの改善を図り、ARMチップにも対応させる意向を示している。

 識者の中にはMicrosoftのこうした戦略に疑問を呈し、Appleが「iPhone」向けOSをiPadに流用したように、Microsoftもスマートフォン向けOSをタブレットに流用すべきだと主張する者もいる。確かに、Appleが現在進めている戦略には、iPadの形状やハードウェア的な制約を考慮して、「MacでできるすべてのことがiPadでできる必要はない」という割り切った考えがあるように思われる。2012年のWindows 8リリースにあたって、MicrosoftではWindows PCの全機能をタブレットへ移植する計画を立てているが、「Windows Phone 7」デバイスが採用している「Metro UI」インタフェースもそこに含まれることになっている。

 Jefferiesのアナリストらは、携帯電話とコンピュータに単一のOSを利用することで、Apple製品の売り上げはさらに伸びるだろうと分析している。

 クラウド利用の一般化に伴って、ユーザーはよりいっそうデバイスを取り替えやすくなる。また、HTML5が普及することで、オフラインでもオンラインと同じようなエクスペリエンスを提供できるWebコンテンツが増えるだろう。だが、Appleのそうしたソフトウェア計画が完全に実現される前に、携帯電話/タブレット・デバイスを進歩させておく必要があると、同社のアナリストらは指摘している。

(Jon Brodkin/Network World米国版)

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