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無名企業が特許侵害でアップルを提訴――Android陣営からの新たな一撃か?

「OS X」は韓国LGに由来する「システム高速起動」の特許を侵害と主張
(2011年08月09日)

 米国Operating Systems Solutions(OSS)が米国フロリダ州の連邦地裁に米国Appleに対する特許侵害訴訟を起こした。これを受けて特許専門家が8月8日、この訴訟は、米国GoogleのモバイルOS「Android」を推す陣営とApple間の法廷闘争の新たな展開かもしれないと指摘した。

 OSSは連邦地裁に提出した訴状で、Appleの「OS X」とMacコンピュータが、「コンピュータ・システムを高速に起動する方法」に関する特許を侵害していると主張している。

 「Patently Apple」サイトが最初に報じたこの訴訟は要注目だ。この特許はもともと、Androidを搭載するスマートフォンやタブレットを製造する韓国LG Electronicsが申請したものだからだ。

 AppleとAndroidデバイス・メーカー数社(韓国Samsung Electronicや台湾HTCなど)は、以前から特許訴訟で争っている。Googleの最高法務責任者は先週、同社の公式ブログで、Appleを含むライバル企業が“偽特許”を使って、「組織的なAndroid対抗キャンペーンを展開している」と激しく非難した。

 OSSの特許は、特許番号「6,434.696」の特許が再発行されたもので、この特許はLG Electronicsが1999年に最初に申請した。この再発行特許は、韓国企業間で所有者が変わったのち、2008年に米国Protimus Technologiesが入手している。

 米国特許商標庁の記録によると、2011年3月にOSSがこの再発行特許を購入したという。

 技術特許と知的財産の専門家であるフロリアン・ミュラー(Florian Mueller)氏は、OSS対Appleの訴訟は、AppleとAndroid陣営の戦いの新局面ではないかとの推測を示している。

 「フロリダ州に本拠を置くこの無名の原告は、LGが陰で糸を引いているのかもしれない」。ミュラー氏は自身のブログでそのように述べている。「その場合、今回の提訴は、いわば威嚇射撃かもしれない。また、AppleとLGの激しい係争の発端になる可能性もある。LGは、それは避けられないと考えているかもしれない」

 ミュラー氏は自身の推測の根拠として、OSSに関する情報が乏しいことと、Appleが関与する訴訟の最近の傾向をあげている。

 フロリダ州政府のビジネス・データベースによると、OSSは登記からまだ8カ月未満で、住所はマイアミにあるという。同社やその代表者であるダニエル・シャー(Daniel Sherr)氏の電話番号や電子メール・アドレスを調べたが、見つからなかった。

 ミュラー氏は、「LGのAndroid製品は、フランスのAlcatel-Lucentなど、複数の企業から訴訟の標的とされており、ソニーは2010年12月、米国国際貿易委員会(ITU)に、多数のLG製携帯電話を問題視してLGを訴えている」と指摘した。

 「もし、AppleとLGが訴訟で直接争うことになった場合、SamsungとApple間の係争のように、世界各国で次々に訴訟が起きるだろう。現在、9カ国で両社間の訴訟が行われている。LGも多くの国で特許を所有しており、非常に積極的に法廷闘争を展開している」(ミュラー氏)

 なお、OSSはAppleに対する訴訟で、損害賠償と、Appleの特許侵害製品の販売差し止めを求めている。

 OSSの代理人の弁護士にコメントを求めたが、回答は得られていない。

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)

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