中国の環境保護団体がまたアップルを批判――今度はサプライヤーの環境汚染問題で
「一部のサプライヤーが環境に悪影響を与え、住民の生活を脅かしている」と主張中国の環境保護団体が8月31日に公開した報告書で、米国Appleが環境に悪影響を与えて住民の生活を脅かしているサプライヤーを雇っていると批判した。これに対し、Appleは、環境安全に関する要求基準をすべてのサプライヤーが満たすように注意を払っていると表明している。
「The Other Side of Apple II」(Appleのもう1つの顔 II)と題されたこの報告書は、「Institute of Environmental and Public Affairs」などの環境保護団体が、Appleに雇われていると見なしたエレクトロニクス・サプライヤーを5カ月にわたって調査し、その結果をまとめたもの。
同報告書によると、中国江蘇省の崑山で、アクセサリ・メーカーのKaedar Electronicsとプリント配線基板(PCB)メーカーのUnimicronが廃水と有害ガスを工場から排出し、近隣住民の健康不安を引き起こしているという。
日本のPCBメーカーであるメイコーも、湖北省の武漢にある湖を銅とニッケルで汚染しているとされている。
Appleは、報告書で名指しされた企業が実際に同社のサプライヤーであるかどうかは明らかにしなかった。Appleは声明で、「環境安全基準の達成に注力している」とあらためて述べている。
「Apple Supplier Responsibility 2011 Progress Report」(サプライヤー責任2011年進捗報告書)によると、Appleはその達成のために、定期的にサプライヤーの監査を行い、違反が是正されるようにサプライヤーと協力しているという。同社は2010年に127のサプライヤー施設を監査し、その89%がAppleの要求基準を満たす廃水管理を行っていることがわかった。
しかし、この監査では、排出ガス管理基準を満たしている施設が69%にとどまることもわかった。また、環境上の許可と報告の要件を満たしている施設も70%にとどまった。違反が見つかった場合、Appleはそのサプライヤーに問題解決の計画を、監査後90日以内に完成させることを求めている。
Kaedar Electronics、Unimicron、メイコーのコメントは現時点で得られていない。
今回、報告書を公開した環境保護団体は今年1月にも、Appleを批判する報告書を公開している。これらの団体はこの報告書で、Appleと取り引きがあるとされるサプライヤーが、中国の環境規制に違反したり、劣悪な労働条件で労働者の健康を害していると指摘している。
この報告書を受けてAppleは、サプライヤーの施設で安全な労働環境が提供されるようにするという方針をあらためて表明した。
今回の報告書では、「iPhone」や「iPad」を製造しているFoxconn Technologyに対する調査結果も紹介されている。山西省の太原の工業団地にあるFoxconnの施設の1つは、刺激性のガスを排出して大気を汚染しており、住民から苦情が出ている。報告書によると、現地自治体からの要請を受け、Foxconnは施設内の生産ラインの一部を休止したという。

▲中国の環境保護団体が8月31日に公開した報告書「The Other Side of Apple II」(Appleのもう1つの顔 II)([URL]http://www.scribd.com/doc/63637255/Apple-II-Final-20-14)
(Michael Kan/IDG News Service北京支局)



























