2012年、Mac/iPadの対企業売り上げは58%増に
今年の売り上げは190億ドル、2013年は280億ドルまで伸びるとの予想あるリサーチ・アナリストによると、2012年に米国Appleが企業に対して販売する「Mac」および「iPad」は、およそ190億ドルに上り、前年に比べて58%も増加する見込みだという。
米国のリサーチ会社、Forrester Researchのアナリストであるアンドリュー・バーテルズ(Andrew Bartels)氏はまた、企業が2013年にApple製コンピュータおよびタブレットに費やすコストを280億ドルと予測している。
ライバルである米国Microsoftおよび「Windows」コンピュータやその他のタブレット製造企業と比較すると、企業市場におけるAppleのシェアはいまだに小さい。
例えば、企業が2012年にApple以外のタブレットに支払う金額は690億ドルと予想されている。それでも、Appleの上昇傾向はきわめて顕著だと言ってよい。

▲企業へのMacとiPadの販売は2011年に大きく伸び、今年以降も伸び続けると見られている(出典:Forrester Research)
Appleに対する追い風は、しばしば話題にされる企業のクラウド・ベース・サービスへの移行というトレンドさえも凌駕すると、バーテルズ氏は論じている。
バーテルズ氏は、「コンピュータ機器市場を破壊するほどの強大な力を持っているのは、(クラウドではなく)Appleだ。企業市場における同社の急速な成長は、2011年のビッグ・サプライズの1つだった。2012年は、さらなる驚きが待っていると思われる」と、最新レポートに記している。
バーテルズ氏は、2011年のAppleの対企業売り上げの内訳は、MacとiPadがほぼ半分ずつ占めていると見る。
Appleの対企業販売率が最近になって大きく伸びた背後には、地位の高い社員によるMac製品の“内密”購入があるのではないか、とバーテルズ氏は指摘する。こうした社員は、しばしば会社から援助を受けてMacを手に入れているという。また、個人も企業も使えるコンピュータもしくはタブレットを購入するIT部門や小規模企業が、iPadを選択しているとも考えられている。
「企業市場に広がるApple製品の導入は、これまでのところ同社の正式なサポートなしで進んできた。おそらく、Apple自身も完全な実態は把握できていないのではないか」(バーテルズ氏)
Appleは決算報告でも対企業売り上げを明らかにしていないことから、同氏はこれらの数字にあくまでも推測であり、「おおよそのもの」であることを強調している。
それよりも重要なのは、Appleの成長の勢いは今後も衰えないこと、あるいは少なくとも今現在、Appleが企業市場で急成長を遂げている真っ最中であることをバーテルズ氏が確信している点だ。
バーテルズ氏は1月10日に受けた取材において、Appleの現CEOおよび前CEOについても言及。「ティム・クック(Tim Cook)氏は、故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏よりも企業向けビジネスに力を入れている」と述べた。ジョブズ氏は企業市場を毛嫌いすることで知られていたと、バーテルズ氏は言う。「だが、クック氏は、これまでとは違う流れを作り出せるだろう」
2011年8月に現職に就くまで、Appleの最高執行責任者(COO)を務めていたクック氏は、ジョブズ氏が亡くなるまでの2年間、Appleの日々の業務を取り仕切ってきた。起業家精神にあふれる“IT界のアイコン”であったジョブズ氏は、この間に病気療養のため2回の長期休暇を取っていた。
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)



























