IBM、Cellベースのブレード・サーバ「BladeCenter QS22」を発表
最新のCell/B.E.プロセッサを搭載。高速なエンタープライズHPC環境の構築に対応米国IBMは5月13日、Cellプロセッサ・ベースの新しいブレード・サーバ「IBM BladeCenter QS22」を発表した。医療やデジタル・コンテンツに代表される高解像度画像の処理、学術研究、金融計算など、大規模集中計算を必要とするエンタープライズ向けハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)システムの構築に適した製品として提供される。
同製品は、Cell/B.E.アーキテクチャを採用した第2世代のマルチコア・プロセッサ「IBM PowerXCell 8i」を2個搭載している。同プロセッサは、ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝、IBMがビデオゲーム機「Playstation 3」用に共同開発したCell/B.E.アーキテクチャをベースにIBMが独自開発したもの。従来製品に比べてエンタープライズ向けHPCに必要とされる倍精度浮動小数点計算機能の強化が図られており、従来のCell/B.E.と同じ動作周波数ながら5倍の倍精度浮動小数点計算性能を発揮することから、より高度かつ大規模な画像処理や超高速計算が可能だという。
米国Gabriel Consulting Groupのアナリスト、ダン・オールズ(Dan Olds)氏は、「PowerXCell 8iによる一般的な財務計算の処理速度は、Intelのクアッドコア・プロセッサと比べて最大20倍速く、より多くのワークロードを処理することができる。一部の企業にとってはビジネスを大転換させるものになる可能性がある」と述べている。
さらに同氏は、BladeCenter QS22を採用すれば、ITマネジャーは社内開発プロジェクトを従来よりもはるかに少ないハードウェアで遂行できると付け加えた。「もし現在、IntelまたはAMDベースのシステムを20台使っているのであれば、このブレード1台でそれら全部を置き換えることができる」(Olds氏)
IBMはCellベースのブレードを、すでに米国ロスアラモス国立研究所で構築中の新しいスーパーコンピュータ「Roadrunner」向けに提供している。だが、同社がCellベースのブレードを研究アプリケーション以外の用途向けに売り出すのはこれが初めてである。
Cellベースのブレードの高い処理性能のおかげで、Roadrunnerは今月中に予定されているフル・テストの際に、ペタFLOPS(1秒間に1,000兆回浮動小数点演算数)の壁を突破できると予想されている。
なお、BladeCenter QS22は、単体で使用することも、他のブレード(例えば、IntelやAMDのプロセッサをベースにしたもの)といっしょに使用することもできる。
日本国内での価格は、138万6,000円から。6月6日より出荷開始する予定。
(Sharon Gaudin/Computerworld米国版)



























