IBMに対して欧州のベンダーが反トラストの申し立て
メインフレーム市場から他社を締めだしていると非難IBMのメインフレーム事業に対して、3度目となる反トラストの申し立てが3月23日、欧州委員会に提出され、欧州における同社の法的問題が複雑化している。
メインフレーム向けオープンソース・ソフトウェアを取り扱うフランスの企業、TurboHerculesは、IBMがOSをメインフレームに抱き合わせることにより、小規模な競合を締め出していると、声明で述べている。
「この行為は、オープンソースを希望するメインフレーム・ユーザーに対し、TurboHerculesが製品を提供することを妨げている」と、TurboHerculesの共同創設者であるロジャー・ボウラー(Roger Bowler)氏は語る。
同社の意見に対してIBMは、「TurboHerculesは“エミュレーション(模倣)”企業であり、IBMのメインフレームの機能を模倣するシステムを販売することによってIBMのメインフレームへの多大なる投資にただ乗りしようとしている」と声明で非難している。IBMはTurboHerculesの行為を「有名ブランドの服飾品の安価な模造品を販売する」企業の行為になぞらえている。
欧州委員会は申し立ての受領をすぐさま確定することはできなかった。TurboHerculesの申し立ての前には、PSIとT3 TechnologiesというIBMの競合の小規模企業2社から、同様の反トラストの申し立てが欧州委員会へ提出されていた。PSIは、Microsoftが出資する企業であったが、のちにIBMに買収された。一方、T3の出資者としてもMicrosoftの名が挙がっている。
米国司法省は昨年、メインフレーム市場におけるIBMの優越性について、反トラストの調査を実施した。調査のきっかけとなったのは、業界団体であるCCIA(Computer and Communications Industry Association)の申し立てであるが、Microsoftは同団体のメンバーとして名を連ねている。
「欧州でオープンソース企業からも申し立てが起こされたことにより、IBMはメインフレーム市場における独占を脅かすものであれば誰にでも、組織的な行動をとるという傾向が露呈した」と、CCIAのエグゼクティブ・バイスプレジデントであり、ブリュッセルにあるヨーロッパ支部の支部長、エリカ・マン(Erika Mann)氏は語る。
「われわれおよび業界は、IBMが方針を転換し、世間一般や欧州政府に対する同社のこれまでの取り組みにならい、IBMが主張するHerculesを使用するのに必要な特許に関して、理にかなった不公平でない条件でライセンス供与することを切に願う」(マン氏)
IBMは声明で、同社には「知的所有権を十分に行使し、われわれがテクノロジーに対しておこなってきた投資を保護する権利がある」と述べている。
(Paul Meller/IDG News Serviceブリュッセル支局)



























