IBM、BPMベンダーのロンバルディを買収
WebSphere製品ラインに「Teamworks」などのBPMツールを統合へ米国IBMは12月16日、米国のBPM(ビジネス・プロセス管理)ソフト・ベンダーであるLombardiを買収することで合意したと発表した。買収の条件などは明らかにされていない。
BPMソフトは、従業員の雇用やサプライ品の購入に関わるステップなど、さまざまなビジネス・プロセスを企業が開発、実装、管理する作業を支援するツールだ。
IBMの「WebSphere」製品ラインには、すでに多彩なBPMソフトが揃っている。導入が容易で使いやすいLombardiのソフトは、これまでIBMの競合製品と位置づけられてきた。
LombardiのCEO、ロッド・ファバロン(Rod Favaron)氏は、12月16日付のブログ投稿で、すでにWebSphereをサポートしている同社のソフト「Teamworks」や「Blueprint」は、IBMのポートフォリオに「非常によくフィットする」と強調している。
さらに同氏は、「当社とIBMでは顧客およびパートナーがかなり重複しており、エンタープライズ・レベルのBPM製品で成功を収めるにはどのようなタイプの拡張製品とサービスが必要なのかという点についても理解している」と付け加えた。
IBMは2003年以降、90件を超える企業買収を実施してきた。
Forrester Researchのアナリスト、クレイ・リチャードソン(Clay Richardson)氏は、IBMは現場のITスタッフではなく、事業部門の役員に対するBPM販売を促進するような企業買収を模索してきたとしたうえで、「Lombardiはこのギャップを確実に埋めることができる企業だ」と述べた。「もちろん、Lombardiの買収によって製品ラインの重複といった混乱も生じるだろうが、適切に対応することで、事業部門マネジャーから契約を引き出す可能性が生まれる」(同氏)。
IBMのアプリケーション/統合ミドルウェア担当ゼネラル・マネジャー、クレイグ・ハイマン(Craig Hayman)氏も同じように考えているようだ。電話会見に応じた同氏は、Lombardiの技術を手に入れることで、「“人”を中心としたビジネス・プロセスの自動化」を実現する能力を高めることができると語った。
IBMでは、将来的にBPMは重要な事業になるものととらえている。ハイマン氏によると、すでに5,000社の顧客が同社のBPM製品を導入しているという。
米国IDCが今年8月に発表した調査レポートによると、BPMソフトの市場規模は、2009年の17億ドルから、2013年にはおよそ30億ドルに拡大する見通しだという。
IDCのアナリスト、モーリーン・フレミング(Maureen Fleming)氏は、BPMソフトの販売が伸びるとともに、顧客のニーズもより高度なものとなり、市場の細分化が始まると指摘している。「汎用的なBPM製品は、他社製品との差別化のために専門分野へ特化していく可能性がある。その一方、大手ベンダー製品は、アプリケーション・プラットフォームとの統合強化という方向に向かうはずだ」(同氏)。
またフレミング氏は、「(BPMベンダーは)ビジネス・プロセスに関連するアプリケーションを幅広くサポートする必要がある。BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールとの強力な相互運用性が求められるようになるとともに、ユーザー・インタフェースを作成/変更する機能、もしくはサードパーティの開発環境に直接対応する必要も出てくるだろう」と指摘している。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























