IBMとカーネギーメロン大学、スマート・インフラ技術の研究所を新設
学内に設置、今秋から始動米国IBMとカーネギーメロン大学は、共同で新設する研究所「IBM Smarter Infrastructure Lab」で、ビル、道路、送水管など都市インフラの状態を監視、分析する技術を開発する。
IBM Smarter Infrastructure Labは、2つの研究分野に重点を置くと、IBMの全社環境問題/製品安全担当副社長、ウェイン・バルタ(Wayne Balta)氏は語った。同研究所は、インフラの状態に関する豊富なデータを提供できるセンサを開発する。また、公共サービス会社や自治体による効率的なインフラ管理に役立つようにそのデータを分析できるソフトウェアとシステム・プロセスも開発する。
上下水道や電力網、ビル、道路などのインフラは、コンピュータ分析を活用することで恩恵を受けるだろうと、バルタ氏は述べた。例えば、センサで水漏れを早期に検知し、市当局が迅速に修理を行うといったことが可能だという。
バルタ氏は、IBMが新研究所のプロジェクトに投資する金額は公表しないが、IBMはIBM Research部門の専門知識と経験に加え、ハードウェアとソフトウェアを新研究所に提供すると語った。
また、新研究所は、カーネギーメロン大学の工学、建築、公共政策、経営に関する学識専門家の参加を得る。さらに、政府の専門家も招聘する。
IBMは、新研究所から生まれる技術とノウハウが、IBMが取り組むスマート・インフラベース・システムの実現に役立つことを期待していると、バルタ氏は語った。近代的なインフラの整備に着手したばかりの第三世界諸国は、こうした新技術の恩恵を特に受ける見通しという。既存設備を改修する必要がないからだ。
新研究所の創設は、ペンシルベニア州の景気刺激プログラム「Pennsylvania Smart Infrastructure Incubator」の一環だ。このプログラムは、新しいインフラ技術の開発を目的としている。新研究所はカーネギーメロン大学土木環境工学科の施設内に設置され、2010年秋に始動する。
IBMがスマート・インフラ技術の開発に乗り出すのはこれが初めてではない。IBMの研究所は都市交通予測システムを開発し、都市国家のシンガポールなど多くの都市でテストを行っている。このシステムは、各種の道路センサからの入力データを、各都市の交通流モデルを適用して分析し、どこで交通渋滞が発生するかを予測する。そのおかげで、交通管理当局は、ルート変更を勧める道路標識を設置して交通量を調整する時間ができると、IBMの研究員ローラ・ウィンター(Laura Wynter)氏は説明した。
(Joab Jackson/IDG News Serviceニューヨーク支局)



























