IBM、次期CEOにロメッティ氏を指名
「IBM Global Services」の立役者が2012年初頭から同社の顔に
IBMがバージニア・ロメッティ(Virginia Rometty)氏を次期社長兼最高経営責任者(CEO)に指名した。同社でPriceWaterhouseCoopers Consulting(PwC)事業の社内統合を監督してきたベテラン幹部であるロメッティ氏は、2012年1月1日から新たなポジションに就く。ロメッティ氏にCEOを引き継ぐサム・パルミサーノ(Sam Palmisano)氏は、IBM会長として社に残るという。
ロメッティ氏は数十年前からIBMに在籍しており、直近では販売およびマーケティング戦略担当上級副社長兼グループ・エグゼクティブを務めている。
PwCをIBMに統合し、10万人以上のコンサルタントからなる国際的なチームを作り上げたほか、ロメッティ氏は同社の「Smarter Planet」戦略を牽引する役割も担ってきたと、IDCのアナリストであるフランク・ゲンス(Frank Gens)氏は説明した。Smarter Planetとは、テクノロジーを駆使して企業、政府機関、産業界を発展させる戦略を指す。
Technology Business Researchのアナリスト、クリス・フォスター(Chris Foster)氏は、ロメッティ氏にはIBMのソフトウェア/サービス/ハードウェア事業についての深い理解があるとしたうえで、顧客はリーダーの交代とともに大きな変化が起こるのを歓迎しないものだと分析した。
「IBMはプロセスに対して非常に力を入れている会社。これが変わることはないだろう」(フォスター氏)
IBMは先週、9月に終了した四半期は売上および純利益が増加したが、売上高はアナリストの予測をわずかに下回ったことを明らかにした。同四半期純利益は前年比7%増の38億ドル、売上高は同8%増の261億1,600万ドルだったという。売上の伸びしろが大きかった分野は、13%増のソフトウェア(58億ドル)、15%増の「Power Systems」、前年と比べ2倍になったクラウドに向けた技術など。
アナリスト予測を下回るという懸念材料はあるものの、IBMは今日の厳しい経済環境を乗り切る力に自信を見せており、先週になって2011会計年度の1株当たり利益目標を13.25ドルから最低13.35ドルへ上方修正した。
ゲンス氏は、IBMによる新CEO体制への整然とした移行はほかの大手ライバル社と一線を画すものと指摘している。例えば、Hewlett-Packardは1年以内に2度のトップ交代という混乱を経験し、Yahooも株主からの圧力に負けて9月にキャロル・バーツ(Carol Bartz)元CEOを解雇した。
IBMの歴代CEOたちと同様、パルミサーノ氏が60歳前後でCEO職を退くことは以前から広く予想されていた。
(Marc Ferranti & Stephen Lawson/IDG News Serviceニュヨーク支局)



























