Wikia、検索エンジン「Wikia Search」に新機能を追加――だれでも検索結果を編集可能に
加えられた変更は承認プロセスを通さず即座に反映米国Wikiaは6月3日、オープンソース検索エンジン「Wikia Search」に、一般のユーザーが検索結果の編集に参加できる新機能を追加した。これにより、ユーザーはWebページを追加/削除、評価するなどして、インデックスの構築に参加できるようになる。
Wikia Searchはオンライン百科事典「Wikipedia」の共同創設者であるジミー・ウェールズ(Jimmy Wales)氏が考案したもの。今年1月にアルファ・テストがスタートして以来、Wikia Searchには約2万人のユーザーが登録し、約6万件の検索結果が編集され、約2万5,000件の「Mini Article」(検索語の上部に表示される短い記事)が執筆されている。
そして今回のアップデートに伴い、登録の有無にかかわらず、ユーザーはだれでも検索結果の編集に参加し、Webページの評価を行えるようになった。さらにユーザーは検索結果のURLのヘッドラインや説明を修正できるほか、検索されたWebページの一部(テキストなど)をキャプチャし、それをWikia Searchのインデックスに直接追加することもできる。これは「注釈」と呼ばれる機能だ。
加えられた変更は承認プロセスは通さず即座に反映される。Wales氏によると、品質管理は主にユーザー・コミュニティに任されるが、スパムによる大規模な書き込みが認められる場合には、そうした書き込みを削除し、場合によっては特定のユーザーのアクセスを遮断することになるという。
「すべてWikiモデルから学んだことだ。基本的にはすべての編集をコミュニティの手に委ねる。それが基本的な考え方だ」とWales氏は語る。
米国の調査会社Sterling Market Intelligenceのアナリスト、グレッグ・スターリング(Greg Sterling)氏は、Wikia Searchのアプローチについて、「非常に興味深い」としながらも、人力によるアプローチのメリットが具体化するには何年もの時間がかかるだろうと指摘している。
懸念されるのは、検索インデックスが十分な規模に成長し、十分な頻度で更新が行なわれるのに必要なだけの有志が集まるかどうかだ。「特にニュース記事やブログの投稿、製品の在庫状況など、スピードや更新頻度が重要となるカテゴリではなおさらその点が問題となる」とSterling氏は指摘する。
また、Wikiベースのどの製品にも言えることだが、有志が信頼できる人物か、その判断や決定が妥当かという問題もある。ただし、こうした問題はあるにせよ、Sterling氏は「検索エンジンでオープン性と透過性を実現したい」というWales氏の意気込みを評価しているという。
アルファ版が公開された時点でWikia Searchに対するユーザーの評価はひどいものだった。「確かにアルファ版は完成度の低い状態で公開された。だがもう1度試してみてほしい。検索結果は大幅に改良されている。もっとも、今の時点で重要なのは検索のクオリティよりも、ユーザーが編集に用いるツールのクオリティだ」とWales氏は語っている。
なお、Wikia Searchでは現在、検索ボックスが1つしか提供されていないが、いずれは写真、動画、ニュース記事などに限定した検索にも対応する見通しで、言語についても、今は英語のサイトが大半だが、いずれ多言語に対応する方針だ。
Wikia SearchとWikipediaはWales氏が設立した2つの別個の組織によって運営されている。Wikia Searchを手がけるWikiaは営利目的のベンチャー企業であり、Wikipediaは非営利団体のWikimedia Foundationによって運営されている。
(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)



























