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【解説】

「Bing」に続け! Facebook、CrowdEye、そして王者Googleが検索の新技術を巡ってヒートアップ

活発化する検索イノベーションの次のターゲットは、SNSとTwitter向けの検索サービス
(2009年06月19日)

 新顔の検索エンジンである米国Wolfram Researchの「WolframAlpha」と米国Microsoftの「Bing」が最近、メディアに大きく取り上げられるなど、ここにきて検索分野で新たな試みに乗り出す企業が相次いでいる。今週も米国Facebookなどから検索に関する発表が続いたほか、王座に君臨する米国Googleもソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)向けの新しい検索技術に力を傾けているようだ。

 米国Facebookは6月17日、検索エンジンの新バージョンをテスト中であることを発表した。一方、新興企業の米国CrowdEyeは18日、リアルタイム・ソーシャル検索サイトを開設した。上述したとおり、検索最大手の米国Googleも、マイクロブログ検索技術を新たに開発中だと言われる。

 米国IDCのアナリスト、ハドリー・レイノルズ(Hadley Reynolds)氏によれば、検索がこれほど脚光を浴びているのは、「検索が、人々が情報を手に入れるためのメインのインタフェースとなっている」からだという。

 「この分野の勢いには目覚しいものがある。現在、検索サービスをわれわれのさまざまなニーズに適合させようという動きが進んでおり、今後、われわれは検索のイノベーションをますます目にするようになるだろう」(レイノルズ氏)


カリ・リー氏の投稿

 一方、Facebookのエンジニア、カリ・リー(Kari Lee)氏は17日、ブログへの投稿で、同社が少数のユーザーの協力を得て、Facebook検索サービスの新バージョンのテストを開始したことを明らかにした。リー氏はその中で、「新バージョンではリアルタイム検索に重点が置かれており、ユーザーはこの機能によって、ニュース・フィードの投稿、画像、動画、リンクなどを検索できるようになる」ことを明らかにしたうえで、次のように述べている。

 「私はイランの選挙の余波を巡る最新の更新に興味があるが、Facebookでは全ページの右上隅に検索フィールドがあり、そこに『Iran』と打ち込むことで、検索結果として数分前の更新も返ってくるようになる。それは私の『フレンド』や、私が気に入っているFacebookページ、そしてプロフィールとコンテンツを完全に公開している人たちの更新だ。『フレンド』がどのブログやニュース・ソースをフォローしているか、マフムド・アフマディネジャド大統領と対立候補のミルフセイン・ムサビ氏について『フレンド』が何と言っているか、人々が全体的に選挙結果にどう反応しているかがわかる」

 Facebookは新ツールのリリース時期を明らかにしていないが、米国Gabriel Consulting Groupのアナリスト、ダン・オルズ(Dan Olds)氏は、一般向けにリリースされることになれば、新ツールは熱心なFacebookユーザーの間で大人気を博すことになるだろうと見る。

 「動きが流動的な最新の事象についてもFacebookコンテンツを検索できるようになれば、ユーザーがFacebookで過ごす時間が増える可能性は大きい。Facebookがこうしたツールを提供するのは賢明なやり方だ」(オルズ氏)

 オルズ氏はまた、Googleも、SNS用の検索ツールの開発に目を向けているとの観測が広まっていると指摘する。

 実際、GoogleがTwitterメッセージの検索にフォーカスしたマイクロブログ検索サービスに乗り出すのではないかといううわさが、ここ数日、ネット上を駆け巡っている。Googleの広報担当者は、Computerworld米国版の問い合わせに対して、このうわさを肯定も否定もしなかったが、18日付けのメールで次のような回答を寄せた。

 「今日発表することはないが、リアルタイム情報は重要であり、われわれはこの情報を利用して、Googleサービスをユーザーにとってより便利なものにするためのさまざまな方法に目を向けている」

 IDCのレイノルズ氏も、Twitter検索サービスを提供するのは、Googleにとって非常に理にかなった行為だと認める。

 「Googleは、世界の情報へのアクセスを一元的に提供する窓口になろうとしているが、Twitter上の情報もその一部であることは間違いない。もっとも、Twitter自体の検索ツールについては評価がまちまちだ。Googleは10年も検索を手がけているが、Twitterにはそうした蓄積はない。検索のノウハウを磨くには時間がかかるだろう」(レイノルズ氏)

 また、同氏は、そうしたマイクロブログ検索ツールのリアルタイム要素は、開発者に大きな課題を投げかけることになるとも指摘する。Facebookのリー氏も例に挙げているように、今、イランの騒動に関するオンライン・コンテンツがあふれているが、こうした「展開が急な出来事」についてのコメントや情報をユーザーがアップロードする場合、検索エンジンは、追加されていく新しい投稿をすぐに検索対象に加えていくことができなければならない。

 そして、「次々とアップロードされる投稿を処理するためには、膨大なコンピューティング・パワーと高パフォーマンスのクローラ、エンジンが必要になる」(レイノルズ氏)のである。

 一方、18日にリアルタイムTwitter検索エンジンであるCrowdEyeを立ち上げたCrowdEyeは、Microsoftの検索事業担当のゼネラル・マネジャーだったケン・モス(Ken Moss)氏が創業した会社だ。CrowdEyeサービスでは、Twitterのツイート(書き込み)、リンク、タグを検索することができる。

 こうしたツールに見られる新たな可能性は、今後もさらなるイノベーションが期待できることを示していると、オルズ氏は強調する。

 「検索は、インターネット上の膨大なデータを効率よく利用していくための唯一の手段だ。1990年代と2000年代初めには、だれもがポータルがインターネットへの入り口だと思っていた。ほんのしばらくの間はそうだったかもしれないが、今や本当の入り口は検索になった。今後も検索が、Web開発の最もホットな分野の1つであり続けることは間違いない」(同氏)

(Sharon Gaudin/Computerworld米国版)

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