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グーグル、Web解析ソフト新版「Urchin 6」をようやく出荷――予定より3年半の遅れ

扱いに困窮? ユーザーには「Google Analytics」のほうを推奨
(2008年04月17日)

 当初の予定より約3年半遅れで、米国Googleがようやく「Urchin」のメジャー・アップグレード版を出荷した。Googleは、このWeb解析サーバ・ソフトウェアの開発元を3年ほど前に買収したものの、類似する「Google Analytics」のほうに力を入れている。

 Googleが4月16日に発表したところによれば、新版となる「Urchin 6」を公認再販業者が2,995ドルで販売し始めているという。Urchin 6は、本来は2004年後半にリリースされるはずだった製品だ。

 Googleは2005年、Urchinの開発元である米国Urchin Softwareを買収した。だが、その後2年半は、無料のWebホスティング製品Google Analyticsの開発に注力してきた。

 こうしたWebアクセス解析ソフトウェアを使えば、自社サイトのトラフィックを追跡、計測、分析することができる。収集した情報は、サイトのレイアウトを変更して売上げをアップさせたり、オンライン広告キャンペーンの効果を確かめたりする際に役立つ。

 Google Analyticsとは異なり、Urchinは利用企業のサーバにインストールする仕様になっている。ベンダーのデータセンターではなく、社屋内でデータをホスティングしている企業などが、こうしたオプションを好んで選択する。

 Urchinは、バージョン5.0が2003年半ばにリリースされ、2005年にはバージョン5.7までアップグレードされて現在に至っている。Urchin Softwareは、Googleに買収される以前、フォーチュン500企業の20%以上を顧客にしていると述べていた。

 GoogleがUrchin 6に関して沈黙を守ったまま時が過ぎるにつれ、Urchinユーザーの間では、投資が無駄になるのではないか、サポートが打ち切られるのではないかという懸念が広がっていた。

 ところが昨年10月、Googleはそれまでの沈黙を破り、Urchin 6をベータ・テストに移行することを明らかにして、同製品の将来に関する不安を払拭した。

 また、同社はその際、従来は別個に販売していた複数のコンポーネントをUrchin 6に統合し、均一価格で単品販売するという、パッケージングの変更についても明らかにしている。Urchinのコア製品は895ドルだが、任意で購入するモジュールはそれぞれ価格が異なり、なかには4,000ドル近いものもあった。

 Googleでは、バージョン5.0のサポート契約を結んでいるユーザーにはバージョン6.0を無料で提供するとしている。有料サポートを契約していない顧客に対しても、Urchin 5システムに支払った料金全額をバージョン6の価格から差し引く措置を取り、場合によっては無料で入手できるようにする。

 もっとも、GoogleがGoogle Analyticsのほうを推奨しているのは周知の事実だ。16日のUrchin 6発表会見においても、同社はユーザーにGoogle Analyticsを使用するよう呼びかけている。

 Google Analyticsの公式ブログには、次のような記述がある。「マーケティングを重視したリポート作成機能がUrchinのそれよりすぐれているため、今後も引き続き、大半のユーザーにはGoogle Analyticsを推奨していくつもりだ。Google AnalyticsおよびUrchinを同時に利用し、両者の長所を活用するのもよい」

 今回の発表と関連して、「AdWords」サービスの一部だった「Website Optimizer」という別製品もリリースされた。Webサイトのパブリッシャーは無料のWebsite Optimizerを用いて、同サイトを意図的に訪問したユーザーに対し、レイアウト・デザインの変更がどの程度の効果を与えるかを検証できるという。同製品は27の言語に対応している。

(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)

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