アドビ、Linux版AIRの初期アルファ版をリリース
Linux Foundationへの参加も表明し、LinuxでのRIA開発を促進米国Adobe Systemsは3月31日、同社のRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)プラットフォーム「Adobe AIR」のLinux対応初期アルファ版をリリースした。それと同時に、Linuxの普及促進と標準化を目指す非営利団体The Linux Foundationに参加したと発表した。
WindowsやMac OS Xベースのデスクトップ上で動作するWebアプリケーションの開発を容易にするリッチ・クライアント環境としてのAIRに注目が集まっている。AIR対応アプリケーションは、HTMLやAjax(Asynchronous JavaScript+XML)、Adobe FlashなどのWebブラウザ上で稼働するWebアプリケーションと同様の技術を採用している。
AIRランタイム・フレームワークは、Windows版とMax OS X版がすでに出荷されている。Adobeは、これらのOSに対応するアプリケーションをLinuxでも稼働させることができるようにしたいと考えているが、今回リリースされたLinux版は初期アルファ版ゆえ、対応しないアプリケーションもある。
この点についてAdobeは、あくまで(バグが残っている可能性のある)「アルファ品質」であり、正式版に備わる予定の重要な機能も一部欠けていると説明している。バグのなかには、Sun Microsystems製Javaにのみ対応し、GNUのJavaに対応できないというものも含まれる。また、アルファ版は、文書の印刷、IPv6、複数モニタのサポート、DRM(デジタル権利管理)などの機能を実装していないという。
AIRに対応するアプリケーションは、AdobeのRIA開発ツール「Adobe Flex」を使って開発することができる。31日に同社は、「Adobe Flex Builder Linux」の第3アルファ版もリリースしている。同ツールがあれば、Linuxマシン上でFlexフレームワークを使ってアプリケーションを開発することが可能になる。
さて、今回、Adobeが参加を決めたLinux Foundationは、2007年にOSDL(Open Source Development Labs)とFSG(Free Standards Group)が合併してできた非営利団体であり、Hewlett-Packard、IBM、Google、Nokiaなどのベンダーが加盟している。
Linux Foundationは、Adobeの参加を歓迎し、「オープン標準とオープンソース・ソフトウェアに対するこれまでの取り組みを自然な形で拡大した動き」としているが、Linux版AIRのソースコード公開については一切コメントしていない。ちなみに、AIRのコードに対するAdobeのエンドユーザー・ライセンスは、「リバース・エンジニアリング、逆コンパイル、逆アセンブルなど、ソフトのソースコードを見つけるための」いかなる試みも明確に禁止している。
(Peter Sayer/IDG News Serviceパリ支局)



























