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チリ大地震で「BlackBerry」が大活躍の理由

「BlackBerry Messenger」が唯一の通信手段
(2010年03月02日)

チリ大地震で活躍した(と報じられた)「BlackBerry Messenger(BBM)」

 2月27日にマグニチュード8.8という大地震に見舞われたチリでは、Research In Motion(RIM)の「BlackBerry」が大活躍している。同社のメッセンジャー「BlackBerry Messenger(BBM)」でしか無線通信を行えないケースが相次いだためだ。

 地震の直撃を受けた一部地域は、主に送電線が倒れたために一般的な携帯電話サービスおよびインターネットが利用できなかった。現地で取材している米国Miami Herald紙によると、独自のワイヤレス・インフラストラクチャ経由でメッセージを送受信するBBMのみが、チリの人々と世界をつなぐ唯一の手段となっていたという。

 マイアミに住む30歳のクリスチャン・グレホフ(Cristian Gleboff)氏は、携帯電話やSkypeでチリにいる親戚に連絡を取ることはできなかったが、BBMを利用してピンチを乗り切ったとHerald紙に語っている。

 「Skypeや電話を使って家族と連絡しようとしたが、何時間経っても連絡できなかった。しかし、BlackBerry Messengerなら利用できた。家族全員と話ができたのは、BlackBerryのおかげだ」(グレホフ氏)

 2大ソーシャル・ネットワークである「Twitter」および「Facebook」も、インターネットがダウンしたため、現地ではほぼ使用不可能だったという。

 一方、英国Guardian.co.ukは、チリのコンコン地域では、BlackBerryのサービスも利用できなかったと書いている。ただし、この「サービス」がBBMを指しているのか、詳細はわからない。

 BBMはRIM固有のBlackBerryサーバを利用し、BlackBerryユーザー間の「PIN」メッセージをやり取りしている。従来の携帯電話インフラストラクチャを迂回しているため、ほかの携帯電話コミュニケーションが一切使用できない状況下でも、BBMだけは利用できるのだ。

 実際、BlackBerryには“実績”がある。2001年9月11日に起こった米国中枢同時多発テロ直後も、携帯電話サービスは全滅だったが、BlackBerryは人々が現場で連絡を取り合うのに唯一確実な方法として大いに活躍した。

 ちなみにそれ以来、米国政府は数千人もの政府関係スタッフにBlackBerryデバイスを支給するようになり、今ではRIMの最大手顧客となっている。

(Al Sacco/CIO.com)

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