CW_Welcomeバナー

企業クライアント戦略

RSS

グーグル、企業向けWebアプリ・パッケージを発表──ベータ期間中の登録は無料

(2006年08月29日)

 米国グーグルは8月28日、Webベースの生産性アプリケーション・パッケージ「Google Apps for Your Domain」を発表した。同パッケージは、同社がすでに提供している「Gmail」「Google Talk」「Google Calendar」「Google Page Creator」サービスで構成されている。

 今回の発表は、Microsoft Officeへの対抗を長期的視野に入れた動きと見られるが、新パッケージには、「Writely」と「Google Spreadsheets」は含まれていない。この2つは、Microsoft WordやExcelのように文書作成と表計算の機能を提供する生産性スイートには欠かせないツールである。

 またグーグルは、Microsoft PowerPointに対抗するようなプレゼンテーション・アプリケーションもまだ提供していない。

 Google Apps for Your Domainは、それを利用する組織が、Webユーザー・インタフェースを調整して独自にカスタマイズしたり、どのサービスを使用するかを設定したりできるようになっている。

 管理者は、Webベースの管理インタフェースを使って、組織独自のユーザー・アカウント・リストの管理、エイリアス(別名)や配布リストの設定、特定のドメインで利用できるサービスの設定などが可能となっている。エンドユーザーは、インターネットに接続した任意のコンピュータから、それらのアプリケーションにアクセスできる。

 Google Apps for Your Domainのパッケージは、今のところStandard Editionの1種類のみ。まだベータ版であり、無料で使用できる。1ユーザー当たり2GBの電子メール容量と、電子メールまたはオンライン・ヘルプセンターを通じた管理者向けのカスタマー・サービスが提供される。

 グーグルの発表によると、ベータ期間中にサインアップした組織は、その期間中に受け入れられたユーザーの分の料金をその後も(グーグルが同サービスを継続するかぎり)支払わなくていいという。

 Standard Editionは、家族経営のWebサイトやその他の小規模な組織のニーズを満たすかもしれないが、大規模な会社には適合しそうにない。しかし、グーグルは、より高度なニーズを持つ組織向けに、同パッケージのプレミアム版を開発中であり、その料金設定などの詳細を近く発表する予定だ。

 さらに、発表の中でグーグルは、いずれ、大企業のほかISP(インターネット・サービス・プロバイダー)や大学もターゲットにしていくとしている。

 なお、ソフトウェアを社内導入する代わりにホステッド・アプリケーションを利用する利点に関するグーグルの主張は、目新しいものではない。それは、ホステッド・アプリケーションへの移行が、コストの削減とメンテナンス時間の短縮につながるというものだ。

 グーグルのエンタープライズ部門バイスプレジデント兼ゼネラル・マネジャー、デイブ・ジルアード氏は、「Google Apps for Your Domainのようなホステッド・サービスは、コミュニケーション・インフラを維持する経費や面倒な作業をなくすことができるため、小規模企業の経営者やITスタッフにとって負担の軽減につながる」と説明する。

 高品質の電子メール、メッセージング、その他のWebベース・サービスの提供は専門家であるグーグルに任せて、自社のユーザーのニーズと日々の業務に焦点を合わせることができるというのである。

 ただし、ビジネスに不可欠なアプリケーションをホステッド・バージョンに頼るのにはリスクもある。それは、ホスティング・サービスを提供している会社が事業を継続し、同製品のサポートに注力し続け、アップタイムを維持することを前提にしなければならないからだ。

(テッド・サムソン/InfoWorld オンライン米国版)

記事詳細テキストバナー

ページの先頭へ戻る