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HP、第3世代のブレードPCを発表

圧縮機能を強化したRGS技術で画像転送帯域幅を大幅拡張
(2007年06月12日)

 米国ヒューレット・パッカード(HP)は6月11日、第3世代のブレードPCを発表した。多くのシンクライアント・インフラストラクチャが抱える課題を解消したとされている。

 ブレードPCも、ブレード・サーバと同様、通常はデータ・センターやサーバ・ルームのラック上に設置される。ユーザーは、キーボードとモニタのついたシンクライアント・デバイスを使い、ネットワークやインターネットを介して自分たちのブレードPCにアクセスする。このため、世界中どこにでもユーザー(またはブレード施設)を配置することができる。


HPの第3世代ブレードPCの新モデル「bc2000」

 PCを個々のユーザーのデスクに配置せず、1カ所に集中してしまえば、管理が容易になるうえ、コストも節減できる。しかし、ハードウェアとユーザー側のモニタが離れているため、PCから送信されたデータを画面に表示する際には、ネットワークに起因する処理の遅れが生じるという問題が指摘されている。

 HPパーソナル・システムズ・グループの製品マーケティング・マネジャー、テート・デービス氏が、5月に開催されたマイクロソフト主催の展示会「WinHEC」で語ったところによると、多くの既存ブレードPC(HP製品も含む)がデータ転送のために使っているRemote Desktop Protocol(RDP)の帯域幅は、通常利用時で10〜15Kbps程度だが、ユーザーがYouTubeサイトの動画を見たりすると、一気にそれが100〜150Kbpsに急上昇するという。

 これに対し、圧縮機能が強化されたHPの新しいRemote Graphics Software(RGS)を使えば、ストリーミング・ビデオを再生しても使用される帯域幅は65Kbps程度で済むという。

 HPは、2003年末に初のブレードPCを投入し、2005年末にはトランスメタのプロセッサを現行のAMD製プロセッサに切り替えた。

 今回、同社が発表した「bc2000」と「bc2500」は、「bc1500」の後継製品だ。低消費電力のAMDのプロセッサ「Athlon 64 2100+」と「同 X2 3000+」を使用しているため、エネルギー効率が高く、ブレード1台当たりの消費電力は25ワットに抑えられるという。OSはWindows Vistaで、価格はbc2000が1台およそ1,000ドル、bc2500が1,500ドルだ。

 ブレード・システムを使うには、ユーザーのデスクトップ上に設置するシンクライアント・デバイスも購入しなければならない。シンクライアントの価格は、Windows CEバージョンで1台およそ300ドル、Windows XP組み込みモデルでおよそ500ドルである。

 HPは、今年のWinHECで、デスクトップPC製品「rp5700」のVistaバージョンも展示した。耐久性と環境対策を両立させたとされるrp5700は、95%リサイクル可能なコンポーネントと工具なしで簡単に解体できる筐体を採用し、米連邦政府の電子製品環境評価ツール(EPEAT)で初めて「金」の格付けを獲得した。

 連邦政府は、EPEATで金、銀、銅のいずれかの格付けを得た製品に予算の95%を支出するよう義務づけられている。

 3年間の保証(部品、作業、オンサイト・サービスを含む)付きのrp5700は、筐体も強化されており、体重120kgを超える人が乗っても壊れないという。価格はおよそ1,000ドルで、小売企業や医療機関など、耐用年数が3〜5年とされる一般オフィスよりも長期間使用される組織をターゲットにしている。

 一方IBMも、ワークステーションクラスのブレードPCを年内に投入する予定だ。同製品は、パフォーマンスを向上させるため、ハードウェア・ベースの圧縮機能を使用するという。なお、第3のベンダーであるクリアキューブは、今のところ製品のリリース計画を発表していない。

(エリック・レイ/Computerworld オンライン米国版)

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