アップル、Windows対応「Safari 3」のベータ版を公開
ジョブズ氏は「IE 7の2倍、Firefoxの1.6倍高速」とアピール米国アップルのCEOを務めるスティーブ・ジョブズ氏は6月11日、サンフランシスコで開催中の年次コンファレンス「Worldwide Developers Conference(WWDC)2007」(6月11日〜15日)の基調講演において、アップルが提供する最新のWebブラウザ「Safari 3」を、Windows OSにも対応させることを明らかにした。
現在アップルのWebサイトで公開されているのは、Safari 3ベータ版で、Windows XPおよびWindows Vista、「Mac OS X 10.4.9」以降のMac OSに対応している。
Safari 3ベータ版の発表は突然だった。ジョブズ氏の基調講演も終盤にさしかかったころ、同氏はおもむろに、「Safariの市場シェアを拡大するには、どうすればよいのかを考えた。そして、われわれが出した結論は、SafariのWindows版を作ることだった。すでにその作業は完了している」と切り出した。
実際、Webに関する各種指標を解析している米国ネット・アプリケーションズが実施した2007年5月のWebブラウザの市場シェア調査によると、Safariの市場シェアは4.8%で、「Internet Explorer(IE)」の78.7%、「Firefox」の14.5%に遠く及ばない。
ジョブズ氏はSafari 3の特徴として、高速化を挙げている。同社が行ったテストによると、Safari 3ベータ版のレンダリング速度は、IE 7の2倍、Firefoxの1.6倍だったという。
WWDCの会場からほぼリアルタイムで情報を発信しているニュース・ブログ「Engadget」のコメント欄には、Safari 3ベータ版の発表直後から多くの意見が書き込まれた。
書き込みには「Windows版Safariが“切り札の発表”とはがっかりだ」と落胆の意見がある一方、「(Windows版Safariは)何らかの思惑があっての取り組みに違いない」と推測する声もあった。
同ブログに「ttagawa」のハンドル・ネームで書き込みをした人物は、「おそらくWindows版Safariは、『iPhone』対応アプリケーションの開発者に向けたものだろう。iPhoneはWebブラウザにSafariを採用している。そのため、Windows系でiPhone対応のアプリケーションを開発している場合は、何らかの方法でアプリケーションをテストしなければならない」と推測している。
ジョブズ氏は先週、iPhoneが採用しているMac OS Xのモバイル版にセキュリティ上の問題があるために、一部のサードベンダーのソフトウェアを同OSに搭載できないことを明らかにしている。今回の講演でもジョブズ氏は、「開発者が優れたアプリケーションを作成できるよう、iPhoneの機能を拡張するとともに、安全性を確保するソリューションを模索している」と語っている。
なお、Safari 3の完成版は、今年10月にリリースされる予定の「Mac OS X 10.5(開発コード名:Leopard)」に搭載されることになる。同時にMac OS X 10.4対応版およびWindows XP/Vista対応版も、アップルのWebサイトからダウンロード可能になる予定だという。
(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)



























