マイクロソフトのバルマー氏、「Google Apps」を一蹴
「Officeの二番煎じ。われわれの脅威ではない」米国マイクロソフトでCEOを務めるスティーブ・バルマー氏は、長年同社の独壇場だったオフィス・スイート市場に、米国グーグルが参入したことに危機感を抱いていないようだ。
バルマー氏は10月10日、オーランドで開催中のシンポジウム「Gartner Symposium/ITxpo」(10月7日-12日開催)において、アナリストから現在のオフィス・スイート市場について質問されたところ、「Office以外のオフィス・スイートは、『二番煎じ』とさえ言えないレベルだ」とコメントし、他社製品を一蹴した。
またIDG News Serviceが「グーグルを脅威と感じているか」と質問したところ、「検索広告分野ではグーグルがトップだが、ビジネス・コンピューティング分野では、マイクロソフトの足元にも及ばない」という見解を示した。
グーグルは今年2月、Officeの対抗馬として、ホスティング型アプリケーション・スイートの「Google Apps Premier Edition」を発表している。今年8月、マイクロソフトのある幹部は、「Google Appsの普及を肌で感じている」とし、Google Appsと差別化できるよう、自社製品を改良する必要があると発言していた。
さらに今年6月、ボストンで開催された「Enterprise 2.0」コンファレンスでは、マイクロソフトでOfficeビジネス・プラットフォーム・グループ担当ディレクターを務めるロブ・カリー氏が、「オフィス市場において、グーグルは強力なライバルだ」とコメントし、グーグルがオフィス市場へ参入していることへの警戒感をあらわにした(関連記事)。
Google Appsを一蹴したバルマー氏だが、検索広告市場でマイクロソフトはグーグルの後塵を拝していること、将来的にWebベース・コンピューティングの重要性が増すことは認めている。
「長期的に見て、Webベース・コンピューティングが主流になることはまちがいないだろう。そのときに重要なのは、モバイル・デバイスからでも利用できるといったWebベース・コンピューティングの利点を生かしつつ、セキュリティを確保することだ」(バルマー氏)
しかし、バルマー氏は「Webベース・コンピューティングが主流になることで、OSの存在価値は揺らぐのではないか」との質問には、はっきりと反論した。
「デスクトップ・コンピューティングが消滅することはない。Google Appsなどのオンライン・アプリケーションがブラウザ・ベースであるかぎり、Officeとまったく同じ操作を実現することは不可能だ。Windows OSやMac OSの機能をフル活用したいなら、これらのOSをPCにインストールするしかない。OSの機能まで無料で提供されることはありえない」(バルマー氏)
また、企業でWindows Vistaの導入が滞っている点については、「エンドユーザーは、Windows Vistaの価値を高く評価している」としながらも、対応するデバイス・ドライバの数が当初の予定より少ないことは認めた。
「Windows Vista対応のデバイス・ドライバが、思ったほどリリースされていないのは残念だ。今後も新しいドライバを提供できるよう、デバイス・メーカーと緊密に協力していく」(バルマー氏)
(ジョン・ブロドキン/Network Worldオンライン米国版)
























