マイクロソフト、同期機能構築フレームワーク「Sync Framework」を発表/index/rss|企業クライアント戦略|トピックス|Computerworld

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【TechEd Developers 2007】

マイクロソフト、同期機能構築フレームワーク「Sync Framework」を発表

グーグルのアプリ同期ツール「Google Gears」との違いを強調
(2007年11月07日)

 米国マイクロソフトは11月5日、スペイン・バルセロナで開催中の開発者向けコンファレンス「TechEd Developers 2007」で、同期機能構築フレームワーク「Sync Framework」を発表した。同社はSync Frameworkの特徴について言及した際、同フレームワークが、グーグルのWebブラウザ・プラグイン「Google Gears」とはまったくの別物であると強調した。

 マイクロソフトのSQL Server担当シニア製品マネジャー、アンソニー・キャラビーノ氏は、「われわれがやっていることは、グーグルと少し違う」と延べ、Sync Frameworkは、あらゆるタイプのプロトコルを使って、ファイルやコンタクト情報などあらゆるデータを同期できるようなアプリケーションを構築するためのフレームワークであると語った。

 「これで、ディベロッパーはデータの同期について思い悩まなくて済むようになる。この共通フレームワークがあれば、自分が開発するアプリケーションのために専用のコード同期機能を開発する必要がなくなるからだ」(キャラビーノ氏)

 キャラビーノ氏によると、グーグルが今年5月に発表したGoogle Gearsと異なり、Sync Frameworkの目的は、ローカルとオンラインの両方でデータを保存できるようにするための手段(つまり、Webアプリケーションをオフラインで使えるようにするための必須条件)を提供することだけに限定されないという。「Sync Frameworkは多目的のツールであり、アプリケーションだけではなく、サービスやデバイスにも対応する」(同氏)

 また、同氏によると、Sync Frameworkは、.NETのデータ・アクセス・コンポーネントであるADO.Netを拡張したものと考えることもできるため、ADO.Netに精通しているディベロッパーなら、すぐにこのフレームワークを使いこなすことができるという。

 こうしたデータ中心のスタンスは、マイクロソフトのSQL Server部門に属するSync Framework開発担当者たちの間でも一貫しているという。この点についてキャラビーノ氏は、「Sync Framework開発チームはSQL Server部門に属しているが、SQL Serverの機能強化だけをねらったわけではない。データベースの同期に対応できるのなら、他のさまざまなデータにも対応できるという考えに基づいている」と説明した。

 Sync Frameworkは、複数のコンポーネントで構成されており、そこには各種データを同期させるため、WindowsのAPIを使って呼び出すことが可能な「同期サービス・プロバイダ」も含まれる。すでにマイクロソフトは、PCやリムーバブル・メディアなどの間でファイルシステムを同期させ、SSE(Simple Sharing Extensions)を使ってRSSとAtomフィードを同期させ、SQL Server 2008やSQL Server Compact EditionなどのRDBMSを同期させるための同期サービスプロバイダを開発している。

 キャラビーノ氏によると、これらのプロバイダは、今後マイクロソフトや他のディベロッパーが開発するプロバイダも含め、いずれも完全に再利用可能だという。「OutlookとExchangeのオフライン同期機能は複雑であり、この種の機能を他のアプリケーションに組み込むには多くの作業が必要となる。だが、Sync Frameworkを使えば、容易にOutlookライクな機能を構築し、サーバに組み込むことができる」(同氏)

 キャラビーノ氏は、Sync Frameworkがあらゆるデータやプロトコル、デバイスに対応できるため、多くのディベロッパーに支えられて自律的なエコシステムを形成できるとの見通しを示し、次のように語った。
 「共通フレームワークは、使えば使うほど、同期アプリケーションの開発が容易になるという点で非常にすぐれている」

 Sync Frameworkは、11月4日にCommunity Technology Preview(CTP)としてリリースされ、マイクロソフトのMSDNサイトからダウンロードして入手できる。CTPとは、ベータ段階の製品に対してマイクロソフトが使用している用語の1つであり、プログラマーからフィードバックを受けてコンポーネントや出荷スケジュールを調整するために行われる。製品版はコンポーネントごとに順次出荷される予定であり、最初のコンポーネントは、マイクロソフトの開発環境の新版「Visual Studio 2008」とともに出荷される予定だが、今回、キャラビーノ氏は製品版のスケジュールについて何も言及していない。

 なお、TechEd Developers 2007コンファレンスでは、Visual Studio 2008の製造が今月末から始まるとの見通しも明らかにされた。また、SQL Server 2008にもSync Frameworkの別のパーツが組み込まれる予定だ。SQL Server 2008は、Visual Studio 2008などとともに、2008年2月に正式出荷されることになっている。

(グレッグ・カイザー/Computerworld米国版)

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