オンライブ、iPad上でWindows 7デスクトップを利用できるアプリを提供開始
オンライン・ストレージや「Microsoft Office」なども無料で利用可能ゲーム・オン・デマンド・サービスを提供する米国OnLiveは1月10日、iTunes App Storeで1月12日から提供を開始する同社の無料アプリ「OnLive Desktop」により、米国Appleの「iPad」上で完全なWindowsデスクトップが利用できるようになると発表した。
OnLive Desktopは、OnLiveのサーバでホストされ、「提供可能な範囲(as-available)」で提供されるWindows 7のリモート・デスクトップ・クライアントとして機能する。
OnLiveの無料アカウントでは、2GBのストレージとMicrosoft Word、Excel、PowerPointのほか、タッチ操作のゲーム、いくつかのユーティリティが利用できる。
OnLiveの創業者でCEOを務めるスティーブ・パールマン(Steve Perlman)氏は、「OnLive Desktopは、メディア・リッチな完全なWindowsデスクトップ・エクスペリエンスをiPadユーザーに提供する初のアプリケーションであり、消費者や企業に強力な新しい可能性を開く」と話している。
さらに同氏は、「iPadユーザーはこのアプリにより、高性能のローカルPCを使っているかのように、Microsoft Officeなど、フル機能のWindowsデスクトップ・アプリを使って、クラウドでホストされたドキュメントを簡単かつ安全に閲覧、編集できる。マルチタッチ・ジェスチャー操作への反応も瞬時でスムーズ。これまで、リモート・デスクトップでは利用できなかったHDビデオ、アニメーション、PCビデオ・ゲームもシームレスに楽しめる」と説明している。
■ビジネス利用に耐えうるか?
無料のOnLive Desktopは、OnLiveの大規模なリモート・ゲーム・インフラの余剰キャパシティを使って運用されており、前述したように「提供可能な範囲(as-available)」で提供されている。
この形態は受け入れられず、2GBというストレージ容量は小さすぎるという企業向けに、OnLiveは月額料金9.99ドルのサブスクリプション・サービス「OnLive Desktop Pro」も近く提供を開始する。このサービスでは豊富なアプリケーションや機能とともに、50GBのストレージが利用できるだけでなく、OnLiveのサーバ・リソースに優先的にアクセスできる。
また、OnLiveは特殊なニーズを持つ企業向けに「OnLive Enterprise」も提供。このサービスでは、必要な任意のカスタム・アプリケーションをインストールできるうえ、企業のITスタッフがアプリケーションと関連データへのアクセスを完全に管理できる。
■広範なデバイスをサポート
OnLiveは、OnLive DesktopでiPadに続いて、Android、PC、Mac、さらにはTV、モニタもサポートし、「どこでも、どのようなデバイスでも、どのような解像度でも」、アクセスができるようにすると述べている。
OnLiveにとっては、需要が拡大した場合にサービスが円滑にスケールアップできるようにすることと、ユーザーがタッチベースの入力によるデスクトップ・インタフェースの操作を快適と思うかどうかが課題となる。
いずれにしても、OnLive Desktopのリリース・タイミングは、Windows 7の後継となるWindows 8のリリースが控えるなかで、サービスが円滑に稼働するようにするうえで適切と言える。Windows 8は、OnLive Desktopと相性が良さそうなタッチ・フレンドリーなインタフェースを搭載することになっている。
(Joseph Fieber/PC World米国版)




























