Fedora 14がデスクトップ仮想化機能をテスト
Linuxディストリビューションの1つであるFedora 14のパブリック・ベータ版が、企業での利用に適した仕様になるかもしれないFedora Foundationは9月28日、発表したばかりのLinuxベース・オペレーティング・システム「Fedora」の新バージョンに、初めてデスクトップ仮想化機能を搭載することを明らかにした。
Red Hatの後援を受けている同組織は、「Laughlin」の通称で知られていたLinuxベースOSの次期バージョンFedora 14の最初のパブリック・ベータをリリースした。今回のリリースには新たなプログラムや機能が多数付随しており、その一部はRed Hat自身の「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」OSに流用される可能性もある。
最も注目される点は、同リリースが「SPICE(Simple Protocol for Independent Computing Environments)」と呼ばれるRed HatのVDI(virtual desktop infrastructure)に完全対応したバージョンであるということだ。SPICEによって、Fedoraはネットワーク経由でアクセス可能な仮想デスクトップをホスティングできるようになる。
Fedoraが発表した文書には、「SPICEは将来にわたり、Fedoraがデスクトップ仮想化におけるすぐれたユーザー・エクスペリエンスを提供するのを助けてくれるだろう。短期的に見れば、多くの人々が試してみたいと思っている興味深い新たなオープンソース技術がFedoraに実装されるというメリットがある」と記されていた。
SPICEのほかにも、Fedora 14はたくさんの新しいテクノロジーを試用している。ユーザーがタブレット・インタフェース「Meego」をテストできるよう、Meegoフレームワークを実装したのもその一例だ。また、「Sugar」開発ツール・セットに加え、「Sugar CRM」ソフトウェアのデモ版も搭載されている。さらにはD関数型プログラミング言語を動作させるツールや、「Rakudo Star」と呼ばれる「Perl 6」のベータ版が含まれる。
物理学教授であるロバート・ラフリン(Robert Laughlin)氏にちなんでLaughlinと名付けられたFedora 14は、Intelの「IPMI(Intelligent Platform Management Interface)」リモート・サーバ管理ソフトウェアに対応している。「systemd」という次世代サービスのローディング・ソフトウェアを実装しており、こちらは従来から用いられてきた機能に取って代わってFedora 15ではデフォルトになると考えられている。
デスクトップは「KDE」のバージョン4.5、Linuxカーネルはバージョン2.6.35となっている。
Red Hatは2003年に、RHELのコミュニティ・リリース版としてFedoraの提供を始めた。コミュニティ・リリース版は、新しい機能をテストするのに使えるようデザインされたエディションだ。同社によれば、これまでに2万人以上の個人ユーザーがFedora Projectに何らかの貢献をしているという。Fedoraの機能は、RHELや、RHELの機能を多く採用しているOracleのLinuxディストリビューションに後日使われる場合がある。
ほかのベータ・ソフトウェアと同様、Fedoraにも修正しなければならないバグがまだ残っている可能性があるため、最終版がリリースされるまでは実働環境での使用は避けたほうがよい。Fedora開発者はユーザーに対し、バグを発見したら同プロジェクトに報告し、すぐに手直しできるよう協力してほしいと呼びかけている。
Fedora 14の最終版は2010年11月にリリースされる見込み。年末までには、「Canonical Ubuntu 10.10」やRHEL 6、「Debian 6」といったほかの多くのLinuxディストリビューションもアップデートされる予定だ。
(Joab Jackson/IDG News Serviceニューヨーク支局)



























