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Linux

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【コラム】

20周年を迎え、躍進を続けるLinux

Linuxを取り巻く環境は「あの頃」と「いま」でどう変わったのか
(2011年08月18日)
Linuxの誕生期と現在を比較する(その1)。1995年時点のカーネル・コードは25万行だったが、2010年には1,400万行にまでふくれあがっている

  Linuxの普及、保護、標準化を進める非営利団体であるLinux Foundationの年次カンファレンス「LinuxCon North America」が8月17日、カナダのバンクーバーで開幕した。今年の大きなテーマは、このオープンソースOSの誕生20周年だ。

 1991年8月、20歳の学生だったリーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏がLinuxを初めて開発した。当時はごく控えめな計画しかなかった。「趣味で作っただけなので、GNU(プロジェクト)のような大がかりでプロフェッショナルなものにはならないだろう」。トーバルズ氏は、Linuxカーネルを最初に紹介した電子メールにそう記している。「ATハードディスク以外は一切サポートしないだろう。これしか持っていないので」。

 しかし、ほどなく世界中の開発者たちがエキサイトして、この新OSの開発に携わるようになった。それからの歩みは、彼らも言うように、歴史に残るものだ。今や世界中の企業がLinuxを大いに頼りにしており、今年7月には最新のLinuxカーネル3.0もリリースされている。

インフラを担うLinux

 実際、世界の株式取引所の75%では、Linuxベースのシステムが稼働している。同様に、Amazon.com、Facebook、Twitter、eBay、Googleといった世界中で人気のサービスを支えるサーバ群も、大半がLinuxで動作している。ここに挙げた企業名はごく一部にすぎない。さらに、最先端のスーパーコンピュータの95%がLinuxで動作しているほか、金融機関のATMをはじめとする、Linuxベースの電子機器が多種多様にある。

 加えて、Linuxディストリビューションの1つである「Ubuntu」のおかげで、デスクトップ・クライアントの分野でもLinuxはこれまで以上に使われるようになっている。「Android」も忘れてはいけない。LinuxベースのこのOSは、モバイル分野で主役の一角を担っている。

 要するにLinuxは現在、われわれの生活に欠かせない存在となっている。きっとあなたも、(自覚しているかどうかはわからないが)何らかのかたちで毎日Linuxを使っているのだ。

Ubuntuの躍進

 Linux 20周年を記念する企画の一環として、Linux Foundationは最近、Linux誕生期と現在の状況を比較する興味深いインフォグラフィックスを公開した。この統計の一部には、LinuxCon参加登録者へのアンケート調査の結果も含まれている。

 興味深い数々のデータの中でも特に目を引かれるのは、調査に回答したLinuxCon参加登録者の34%はUbuntuを使用しており、現在、Linuxディストリビューションで最も主流となっていることだ。一方で“以前に”使っていたLinuxディストリビューションとして最も多くの回答者(45%)が挙げたのは、「Fedora/Red Hat Linux」だった。

Linuxの誕生期と現在を比較する(その2)。LinuxCon参加者へのアンケートによると、Linux最大の敵はやはり「FUD」

FUDがいまだに懸念材料

 また、以前にLinuxを使っていた場所として、「自宅」を挙げた回答の割合が、「職場」、「上記すべて」、「使っていなかった」、「学校」という回答を上回っているのに対し、現在使っている場所としては、「上記すべて」が48%と最大の割合を占めているのも印象的だ。

 最後に、「Linuxプラットフォームの最大の課題」について見てみよう。回答者が考える最大の課題は、法律に関連するFUD(恐怖、不安、疑念をあおり、ライバル企業/製品の価値を下げようとする手法)だ。この認識はもっともと言える。LinuxのライバルはいまだにFUDを利用して、Linuxを攻撃している。Lnuxがさらに勢力を伸ばすには、さらなるマーケティングが必要だろう。

 いずれにしても、Linux Foundationによる動画「The Story of Linux」に詳しく描かれているが、Linuxがこの20年間にいかに遠くまで来たかを見ると、度肝を抜かれる。次の20年間がますます楽しみだ。

(Katherine Noyes/PC World米国版)

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