Linuxカーネルの最新版「Linux 3.1」が公開
仮想化機能が強化、OpenRISCプロセッサにも対応リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏が10月24日、仮想化機能を強化し、新しい「OpenRISC」プロセッサ・アーキテクチャに対応したLinuxカーネルの最新版「Linux 3.1」を公開した。
さらに、Linux 3.1ではグラフィックス・ドライバのアップデートによって3D画像レンダリングが改良されたほか、任天堂のゲーム機「Wii」のリモコンをサポートするドライバが初めて導入された。そのほかにも多数のドライバ追加とバグ修正が施されている。
トーバルズ氏は、チェコのプラハで今週開催中の「Linux Kernel Summit 2011」のセキュリティ・セッションの際に、Linux 3.1をリリースした。
Linux 3.1は、分散型コード・ホスティング・サービス「GitHub」でホストされた、初めてのバージョンであるという点で注目に値する。ただし、GitHubでのホストは暫定的な措置で、先ごろセキュリティ侵害を受けた「Kernel.org」サイトの再整備が完了すれば、従来のカーネルと同様に、Linux 3.1はKernel.orgでホストされる。
Linux 3.1では、KVM(Kernel-based Virtual Machine)ハイパーバイザー内での仮想化のネストがサポートされている。米国AMDの「Nested VMX」に基づくこの機能により、仮想マシン内で別の仮想マシンを実行することができる。
Linuxの将来のバージョンでは、米国Intelが開発している次世代の「Ivy Bridge」(開発コード名)プロセッサのSMEP(Supervisory Mode Execute Protection)機能がKVMで利用できるようになる。これによって、仮想クライアントに付き物のパフォーマンス・オーバーヘッドが一部軽減される見込みだ。
また、Linux 3.1では、Xenハイパーバイザーのユーザーも新機能の恩恵を受ける。例えば、Xenベースの仮想マシンから、PCIバス上のデバイスに直接アクセスできるようになる。従来、この機能を利用するには、パッチを当てなければならなかった。さらに、動作中の仮想マシンで利用されるワーキング・メモリ量を調整できるXenのバルーン・ドライバもLinux 3.1に取り込まれている。
プロセッサ対応について見ると、Linux 3.1は32ビットの「OpenRISC 1000」プロセッサ・ファミリで動作する最初のバージョンとなる。OpenRISCは、オープンソース・プロセッサ・アーキテクチャの設計に取り組むボランティア・ベース・プロジェクトの成果。また、Linux 3.1は、米国OracleのSPARCプロセッサの最新製品「SPARC-T3」シリーズもサポートしている。
(Joab Jackson/IDG News Serviceニューヨーク支局)



























