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【解説】【オラクルのサン買収】

Oracle DB+MySQL=「?」 ――オラクルの答えは

「DB市場独占」や「自社製品どうしの共食い」は起きないのか
(2009年04月21日)

 米国Sun Microsystemsの買収によって、米国Oracleは「Oracle Database」と「MySQL」という2つの著名なデータベース(DB)製品を手中に収めることになる。では、DB市場の独占による反トラスト法への抵触や、自社製品どうしの“共食い”といった状況は起きないのだろうか。アナリストや専門家に聞いてみた。



Eric Lai/Computerworld米国版

 4月20日、米国Oracleが米国Sun Microsystemsを74億ドルで買収すると発表した。これによりOracleは、世界最大のシェアを誇るリレーショナル・データベース(DB)の「Oracle Database(Oracle DB)」と、オープンソースDBとして最高の人気を誇る「MySQL」の両方を手にすることになる。


 米国IDCによると、2005年から2007年の3年間におけるOracle DBの売上高は220億ドルで、DB市場2位のIBMを2倍以上も上回る圧倒的なトップ・ブランドである。

 一方、Sunによると、MySQLのダウンロード回数はすでに1億回を突破している。現在でも1日当たり7万回のダウンロードがあり、稼働中のMySQL DBは1,200万本に上るという。MySQLは主にWeb 2.0企業、具体的にはGoogleやYouTube、Craigslist、Yahoo!、Diggといった企業やサービスで利用されている。

 Oracle DBの圧倒的な顧客ベースに膨大な数のMySQLが加わるとなれば、米国政府の反トラスト法(独占禁止法)規制当局が懸念を示しそうなものだ。だが、業界アナリストや専門家の話では、必ずしもそうではないらしい。

 米国Monash Researchのアナリスト、カート・モナシュ(Curt Monash)氏は、4月20日付のブログ投稿で次のように記している。「OracleがDBMS(データベース管理システム)市場における巨大ベンダーであることは確かだが、決して独占企業ではない。私が何か見落としている可能性はあるが、今のところ反トラスト法に引っかかるような要因は見あたらない」。

 オープンソースDBベンダー、米国IngresのCEO(最高経営責任者)ロジャー・バークハート(Roger Burkhardt)氏も、Oracleの買収によって「MySQLがWebアプリケーションの基盤からOracleのエンタープライズ・データベースを脅かす存在へと成長する可能性は消え、データベース市場における競争は減少する」ことは認める。だが、同氏でさえ、今回の買収が反トラスト法に抵触することはないと見ている。

 この点に関して、Oracleの広報担当者はコメントを避けた。Oracleの主要競合ベンダーである米国Microsoft、および米国IBMからもコメントは得られていない。

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