オラクル、Javaアプリケーション・サーバ「GlassFish」をアップグレード
負荷分散やフェールオーバーなどエンタープライズ機能やOSGi機能が向上米国Oracleは3月2日、Java EE互換のアプリケーション・サーバ「GlassFish」商用版の新バージョンとなる「Oracle GlassFish Server 3.1」を発表した。負荷分散やフェールオーバーといった大規模システム向け機能が強化されている。
Oracle GlassFish Server 3.1は、オープンソース版の「GlassFish Server Open Source Edition」をベースにしている。Version 3.1では、ロードバランシングやフェールオーバー、状態管理、集中管理といった高可用性機能に重点が置かれている。
「Oracleは今回のリリースにより、『JavaOne 2010』で発表したロードマップを実現するとともに、Oracle GlassFish Serverに対する顧客からのさまざまな要望に対応している。新版では、新しいエンタープライズ・マネジメント機能や高可用性機能を追加することで、顧客がアプリケーションとその展開における複雑さを軽減し、開発生産性とアップタイムを向上させるのを支援している」と、Oracleのアプリケーション・サーバ開発担当上級副社長、スティーブン・ハリス(Steven Harris)氏は声明で述べている。
Oracle GlassFish Server 3.1では、JDBC、HTTPサービス、「Apache Felix 3.0.8」のサポートなど、OSGi仕様に対応する新機能も提供される。OSGiは、Javaモジュールの実行などを管理するフレームワークで、FelixはOSGiのサービス・プラットフォームである。さらに、Oracle GlassFish Server Version 3.1は、起動やデプロイメントが迅速化されているほか、統合開発環境(IDE)の「NetBeans」および「Eclipse」との統合も図られている。
そのほかの強化点として、GlassFish MQ機能による可用性の高いメッセージング、1ドメインで最大100インスタンスまでサポートすることによる管理性の向上、SSHプロトコルとの統合によるリモート・ノード管理、インメモリ・データグリッド「Oracle Coherence」のサポートによるインメモリ・セッション状態複製が挙げられる。
GlassFish ServerはJava EEのリファレンス実装であり、その次期バージョンであるJava EE 7プラットフォームの実験台としての役割も担っている。Oracleは3月2日、Java EE 6アプリケーションの開発、展開に使われるJava EE SDKの最新版も発表した。このSDKは、Java EE 6プラットフォーム全体に対応するものと、Webアプリケーションを作成するためのJava Web Profileに対応するものの2種類が用意されている。「Java EE 6 SDK Update 2」という名称のこのSDKは、オープンソースのGlassFish Server Open Source Edition 3.1をベースにしており、コード・サンプル、API、ドキュメント、チュートリアルから成る。
Oracleによると、GlassFish Server 3.1は、同社のアプリケーション・サーバ「Oracle WebLogic Server 11g」との互換性が強化されており、アプリケーションの移植性が向上している。Oracleは2010年初めのSun Microsystems買収でGlassFishを獲得しており、WebLogic Serverも、2008年のBEA Systems買収で獲得した製品だ。Oracleは、WebLogic Serverは、「Oracle Fusion Middleware 11g」ポートフォリオの広範な製品を運用できるように設計されているとしている。
(Paul Krill/InfoWorld米国版)





























