「BIで企業の意思決定を根本から変える」――SAPのアポテカー共同CEOが力説
BI新製品「BusinessObjects Explorer」を披露米国フロリダ州オーランドで5月12日、ドイツのSAPが主催する年次ユーザー・コンファレンス「SAPPHIRE 2009」が開幕した。基調講演に登壇した同社の共同CEO、レオ・アポテカー(Leo Apotheker)氏は、「企業がこの世界的な不況を乗り切るためには、ビジネスの透明性の実現が不可欠だ。当社のBI(ビジネス・インテリジェンス)製品やERP製品がその手助けをする」とアピールした。
同氏の講演は、SAPの新しいBI製品「BusinessObjects Explorer」の説明を中心に進められた。この製品は、ビジネス・ユーザーがITスタッフの助けを借りずに社内に存在する大量のデータを容易に閲覧・検索できるようにするもので、「NetWeaver Business Warehouse Accelerator」と同社がフランスのBusiness Objects買収により獲得したデータ検索技術「Polestar」が統合されている。
アポテカー氏は、「BusinessObjects Explorerは、ただのリポーティング・ツールではない。この新製品は、企業における意思決定の方法を根本から変えることになるだろう。だれもが、確信をもって的確なビジネス上の判断を下せるようになるはずだ」と力説した。
デモンストレーションでは、ある一定期間に発生した自動車事故での頭部外傷の比率に関するデータを自然言語のクエリを用いて検索する様子が披露された。ユーザーは、
検索結果をさらに掘り下げて、例えば、特定の年齢層に絞り込んだデータを閲覧したり、円グラフなどさまざまなフォーマットで表示したりすることができる。
BusinessObjects Explorerは、早期テスト・ユーザーからも高い評価を得ているようだ。食品会社Sara Leeが同ソフトウェアを試用してみたところ、パフォーマンスが優れているうえにトレーニングもそれほど必要ないことなどから、社員からの評判は上々だったという。
今回の講演でアポテカー氏は、オンデマンド・ソフトウェアの開発計画にも言及した。それによると、SAPは自社運用型(オンプレミス)のビジネス・アプリケーションのWeb版の提供を計画しており、現在、経費管理と人材管理ソリューションについてWeb拡張機能の開発を進めている。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)
























