大規模エンタープライズ市場のさらなる獲得を狙うネットスイート|ERP|トピックス|Computerworld

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【NetSuite SuiteWorld 2011】

大規模エンタープライズ市場のさらなる獲得を狙うネットスイート

クラウド移行の加速に向け、“Unlimited”な新製品、OracleやNECとの提携を発表
(2011年05月17日)
▲パートナー、SIer、デベロッパー、ユーザーなど、2,000人以上が参加して行われた「SuiteWorld 2011」

 クラウドベースのERPソフトウェア・ベンダーである米国NetSuiteは、5月8日〜12日の日程でプライベート・コンファレンス「SuiteWorld 2011」を米国サンフランシスコで開催。基調講演では、同社のCEO、ザック・ネルソン(Zach Nelson)氏から大規模企業向けの新製品、米国Oracleのデータベースの採用、NECとの世界的なソリューション展開などが発表された。

■成長するビジネスを制限しない新製品“Unlimited”

 昨年はパートナー向けカンファレンス(名称は「SuiteCloud」)として行われた同社のイベントだったが、今回は「SuiteWorld」という名称からも察せられるように、“グローバル”“エンタープライズ”への方向性をより意識したものになり、基調講演でCEOのネルソン氏から発表される製品、提携、事例などの内容もそれにふさわしいものだった。

▲NetSuiteのCEO、ザック・ネルソン(Zach Nelson)氏

 SuiteWorldの基調講演でネルソン氏が最初に発表したのが「NetSuite Unlimited」だ。NetSuite Unlimitedは、世界でも急激に成長している大規模企業のERPニーズにこたえるために、特別に設計されたクラウドベースのビジネス・スイートになる。NetSuite Unlimitedは一連のパートナーシップ、サービス、アプリケーション、およびテクノロジーで構成される。これは1998年のNetSuite設立以来、同社が支援を続けてきた中小規模企業向けのビジネスからの大きな方向転換を意味する。

 NetSuite Unlimitedで“無制限”となるのは、サポートされるユーザー数、NetSuiteに追加できるモジュール数、グローバルな子会社へのサポート、追加可能なSuiteApps数、SuiteCloudのカスタマイゼーション・サポート、NetSuiteのデータストレージ。

 NetSuite Unlimitedでは典型的なオンプレミス・ソフトウェアの問題(高い導入コストやメンテナンスコスト、ロールアウトの遅延、バージョンロック、グローバルな統合および可視化の欠如など)がすべて解決され、グローバルな業務を成長・拡張させるとともに、経営を最適化することが可能になるという。

 「クラウドは大きなビジネスであり、大きなビジネスはクラウドを必要としていることに疑問の余地はない。NetSuite Unlimitedは、クラウドに俊敏性と柔軟性を付加することで、世界最大規模の企業にさらに機敏で革新的な機能を提供しながら、伝統的な大規模エンタープライズ・システムのパワーでビジネスにもメリットをもたらす」(ネルソン氏)

 ネルソン氏は、「NetSuite Unlimitedのコンポーネントの1つは、コンサルティング・ファームであるAccentureとの新たなパートナーシップである」とも説明。Accentureは、NetSuiteのソフトウェアに関連する実践的なERPを策定したという。

 NetSuite Unlimitedは割引クーポン共同購入サイトを運営・展開している米国Grouponに導入されるとのこと。Grouponではすでに「NetSuite OneWorld」を6週間で5か国に展開した実績があり、今後3か月でさらに26か国で展開される予定だという。

■「Oracle Exadata」のパワーでクラウドへの移行を加速

 NetSuiteは、自社データセンターにおいて米国Oracleのデータベース「Oracle Exadata」の展開を開始し、既存のオペレーションと連携して稼働させることもネルソン氏から発表された。最終的に、より多くのNetSuiteユーザーのアプリケーション・インスタンスをOracle Exadataでサポートすると同時に、Eコマースのような資源集約的なワークロードにも対応するとしている。

 「これまで、NetSuiteでは、すべての企業にエンタープライズ・クラスの技術力を提供してきた。今回、Oracle ExadataとNetSuiteの組み合わせを提供することになり、あらゆる企業がITコストを追加負担することなく、手ごろな価格で、Oracle Exadataの究極のパフォーマンスを享受できるようになる」(ネルソン氏)

 また、基調講演にはOracleの社長、マーク・ハード(Mark Hurd)氏も登壇して、NetSuiteがOracle Exadataを採用さいたこに対して歓迎の意を述べた。

 「Oracleはクラウドを強化する技術を提供する。OracleとNetSuiteは、両社の最適化されたソリューションによって、技術の未来が切り開かれるという確信を共有している。Oracle ExadataとNetSuiteのクラウド・ビジネス・アプリケーション・スイートの組み合わせによって、企業が業務を遂行する方法を変化させるとともに、さらに幅広い顧客にクラウドへの移行を強力に支援していく」(ハード氏)

 しかし、NetSuiteはOracleやドイツのSAPに代わって、エンタープライズ向けERPソリューションのトップシェアを獲得することを見込んではいない。代わりに同社は、“二段構え”のERP戦略における二番目の柱になろうとしている。つまり、同社の製品を世界で導入されるSAPやOracle製品に対応した新しい補助ソフトウェアとして展開し、ERPの中核に結びつけることが狙いである。

 

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