ある日突然ネットワーク管理者に任命された不幸な“田中さん”の悪戦苦闘の1週間(第4回)
【第4回】[水曜日]私用PCの無断接続が原因でトラブル発生 ぜい弱なPCが悪いのか? 無知なユーザーが悪いのか?今日は、業務時間前に3台の業務サーバをアップデートする必要があったため、田中さんは7時20分に出社した。いつにもまして静かな、だれもいないオフィス。まだ空調も入っていないため、少し肌寒い。田中さんは、気合いを入れて準備を開始した。
14時から内覧会あり
無線LANを設置せよ
7:30
田中さんは、誰もいないオフィスで黙々と業務サーバのアップデート作業に取り組み、特に問題なく終了した。そして、各サーバを再起動して、業務システムが正常に稼働していることを確認した。Windowsの「イベントビューア」にもエラー・メッセージは残されていないため、これでOKだ。8時にはすべての作業を終了することができた。各サーバのアップデート状況を管理台帳に記載し、全社員に作業完了メールを送信した。
田中さんは自席に戻るとOutlookを立ち上げ、電子メールをチェックして、今日のスケジュールを確認した。今日は、14時から新宿本店で法人顧客向けの内覧会が開催される予定になっていた。内覧会では、会場内に無線LANを設置し、参加者がインターネットに接続できるようにする計画であり、IT管理部のメンバーは、9時から会場の設営と無線LANの設置作業を行うことになっていた。
田中さんは、備品キャビネットからルータ内蔵の無線LANアクセス・ポイント、操作マニュアル、LANケーブルを取り出して、準備に取りかかった。また、内覧会の参加者が無線LANを使用することによって、14時から17時にかけて一時的にネットワークが遅くなる可能性がある旨を、電子メールで全社員に通知しておいた。
9:00
IT管理部のメンバーとともに、内覧会の会場の無線LAN設置作業を開始した。現在、新宿本店のすべてのLANセグメントはL2スイッチで構成されている。
田中さんは、IT管理部門に配属された直後に開催された内覧会の時のことを思い出していた。その時も、今回と同じように無線LANを設置した。当時は店舗と事務所がハブを介して接続されていたのだが、POS(Point of Sales)システムが接続されたハブに無線LANアクセス・ポイントを接続してしまい、かつ利用可能なアプリケーション・サービスを限定しなかったため、大量のトラフィックが発生し、自社の業務に悪影響を与えてしまった。
そこで今回は、新宿本店のL2スイッチ配下に無線LANアクセス・ポイントを接続し、NAT(Network Address Translation)によって社内LANに接続するようにした(図6)。



























