ネットワーク構成図の作り方(第2回)
(第2回) 物理構成図と論理構成図が必要な理由運用管理を楽にするためのTipsが満載ネットワーク構成図は、目的に応じて複数の種類に分かれる。スイッチやルータなどの物理的な接続を表した物理構成図、ネットワークを論理的な接続で表した論理構成図、工事用の配線敷設図などだ。今回は、なぜ数種類のネットワーク構成図が必要なのか、物理構成図と論理構成図にはそれぞれ何を記述するべきなのかを解説する
物理的なつながりと 論理的なつながりとの違いは?
ネットワークには、ケーブルやリピータ、スイッチ、ルータ、そしてPCやサーバ、アプライアンスと呼ばれる専用機をはじめ、さまざまな機器が接続される。ごく基本的な構成のネットワークなら、物理的なネットワークの構造と論理的なネットワーク構造は、ほぼ同じだ(図2a)。
しかし、部門ごとにネットワークを分けるためにVLANを使う場合などにはそうはいかない。物理的なネットワーク構成と論理的なネットワーク構成が必ずしも一致しないためだ。問題となるのは、図2bのように、物理的には同じスイッチに接続しているが、VLANが異なるため直接通信できないという場合である。つまり、論理的にはまったく異なるスイッチに接続していると解釈できるわけだ。
ハードウェアを配置換えしたり、論理的な構成を変更したりする場合には、物理的な構成を把握する必要がある。一方、TCP/IPやアプリケーションなどをコントロールする際には、論理的な構成を把握する必要がある。そのため、物理的なネットワーク構成図と論理的なネットワーク構成図の2種類を用意しなければならないのである。
現状はごく小規模なネットワークで物理構成と論理構成が一致する場合でも、将来的な拡張・変更などに備えて、それぞれの構成図を作成しておくことが望ましい。
物理構成図を作成する目的は? そこに記載すべき情報は?
前述したように、各ネットワーク機器がどのように接続されているのかを、具体的にわかりやすく記述したものが物理ネットワーク構成図である(図3)。また、物理構成図の付属資料として、スイッチやルータなどのネットワーク機器を収容したラックの接続図を作成する場合もある。
ただし、ネットワーク設計や構築を担うインテグレーターでもないかぎり、あまり詳細な物理構成図は必要ない。あまりにも詳細に記述しすぎると、本来の目的である接続状況の把握が難しくなり、また更新作業の負担も大きくなってしまう。
物理構成図のポイントは、記載する情報を必要なもののみに限定し、各機器の物理的な配線状況を把握しやすくすることだ。それでは、構成要素ごとに記述すべき内容を確認していこう。



























